新型名阪特急「ひのとり」デビューで12200系スナックカー置き換え始まる NS35・36編成が廃車回送

2020年3月13日、新型名阪特急「ひのとり」がデビュー直前で、今まで近鉄特急を支えてきた近鉄12200系スナックカーが廃車回送されました。

新型名阪特急「ひのとり」で引退する近鉄12200系スナックカー 廃車回送の様子

今回は高安に廃車回送されたのはNS35編成とNS36編成で「NS重連」となる8両編成で行われました。

これから近鉄特急は新型名阪特急「ひのとり」のデビューをはじめとして、今まで使われてきた「アーバンライナー」が※名阪乙特急に使用されるようになるため全体として特急車の座席がグレードアップされます。

近鉄12200系「スナックカー」の特急列車の引退は今後の近鉄特急に必要不可欠

近鉄名古屋駅で撮影

鉄道ファンには人気の高い近鉄12200系「スナックカー」ですが、一般客からは避けられていた列車です。2020年1月31日までは喫煙車が連結されていたことや、座席にコンセントが設置されていないなどの理由から、近鉄特急を利用している人からするとあまり利用したくない車両だったようです。

近鉄22000系などの新しい特急車両に比べてサービス面で見劣り

近鉄22000系車両 座席コンセント設置や車内の静粛性が向上した車両

実際のエピソードの一つとして近鉄12200系が来た時に「こんなボロに特急料金なんか払えるか!」と駅員さんに叫んでいる人がおり、発車直前のため払い戻しはできないので、その特急券は無効となり特急料金を2回払っている人がいました。そこまでして乗りたくない人が中にはいるくらい、乗客の満足度は低いのかもしれません。

当然このことに対しては近鉄も苦慮していると思います。そこまでいかなくても、特急券売り場で「新しい車両の方に乗りたい」と言っている人は結構見ますし、「早く新しい特急を入れろ」という声はお客様センターに届いているかもしれません。

近鉄12200系スナックカーは比較的新しい近鉄22000系などと「座席コンセントがついていない」「車内がうるさい」「車両が古い」という点があり、それでいて特急料金は同額のため利用者からは「格差特急」と揶揄されてしまっているのが現状です。

鉄道ファンとしては今回の近鉄12200系「スナックカー」を愛している人は多いと思いますし、今回の特急列車の運用からの離脱は寂しいことですが、近鉄特急は「サービス」が売りです。

近鉄特急がこれまで成功してきたのは「付加価値の向上(サービスアップ)」

観光特急「しまかぜ」

これまで観光特急「しまかぜ」をはじめとしてサービスアップで付加価値を高めてきました。ご存じの通り、今では発売と同時に売り切れることも多い近鉄特急の中でも人気の高い列車で、今では関西のみならず、首都圏で放映されるCMでも「伊勢志摩」のPRとして「しまかぜ」が取り上げられています。

実はサービスアップで乗客を集めるというスタイルはスナックカーから始まっており、かつて東海道新幹線の開業で乗客が減少した際には、今では到底考えられませんが2両や3両で「名阪ノンストップ特急」が運転されていた時代がありました。

しかし、その後の「スナックコーナー(スナックカーの由来)」などの設置でのサービスアップで現在は名阪特急は近鉄の看板特急となり、今や最大8両編成で運転されるようになりました。スナックカーの時にサービスアップの施策が取られなかったら、「ひのとり」や「アーバンライナー」がなかったといっても過言ではありません。

新型名阪特急「ひのとり」の登場で近鉄特急は古いというイメージを払拭し、「快適で速く、付加価値のある近鉄特急」というイメージがついていけばいいのではないかと思います。今後近鉄特急がどう変わっていくのかも見守っていきたいですね。

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