のと鉄道七尾線の輪島駅に行ってみた かつては能登半島から大阪や上野に発着の列車も

今回は2001年3月31日の運行をもって廃止となった「のと鉄道七尾線」の廃止区間にある輪島駅に行ってきました。かつては能登半島から大阪や上野まで発着する列車が存在したとのことで、今回はその歴史についても紹介していきたいと思います。

能登半島にある輪島は「輪島朝市」や「輪島塗」が有名なところ

輪島朝市 筆者撮影

今回訪れたのは能登半島の北方に位置する輪島朝市や輪島塗(漆塗り)で有名な輪島を訪れました。NHKドラマ「まれ」でもこの地が舞台となり、それと関連した記念館も存在します。

訪れた時期は2020年3月で新型コロナウイルスの影響もあり観光客は少なく、富山県や石川県の近隣から訪れる人が多かったように感じました。また、場所によりますが本来のハイシーズンは夏で、冬の間はオフシーズンです。もし、訪れるなら夏の方が楽しめるところは多いかもしれません。(逆に言えば冬の間は空いていて海産物がおいしく冬の方が良いところもあります。)

能登半島は意外と大きい 1周するなら2日がかりで

絵にかいたような風景を楽しめる 筆者撮影

隣接する金沢・富山からは半島は今回初めて行きましたが、距離が遠く最短距離となるバイパスを使えば富山から片道約120kmの道のりですが、海岸線を走るように移動すると片道300km程度。1周すれば約500kmの道のりとなります。

距離だけを見ると遠いと感じる人も多いと思いますが、景色が良く道路も急カーブが連続するためあまり退屈せず運転が楽しく感じますが、区間によっては集中力を必要とする道が多いです。

旧輪島駅は「道の駅ふらっと訪夢」として再利用

旧輪島駅の「道の駅ふらっと訪夢」 筆者撮影

建物自体は道の駅になってから建てられたものですが、敷地やロータリーは旧輪島駅を再利用している形です。観光案内所やお土産屋さんも併設されています。

ホームや踏切、車輪など 旧輪島駅の遺構が残る

そして、旧輪島駅の線路などが一部構内に現存しています。 のと鉄道七尾線は穴水~輪島間にありました。

国鉄七尾線は1987年にJR西日本に継承され、1991年に第三セクター「のと鉄道七尾線」となりました。しかしながら利用客の減少が著しかったことから2001年3月末で穴水~輪島間は廃止となりました。

その他に能登半島には能登線という路線が存在し、穴水~蛸島間を結んでいました。現在は廃止され並行するバスが走行していますが、乗車していたのは学生さんのみで途中の停留所から乗車する人もまばらでした。また、鉄道駅が廃止されてからも輪島駅をはじめとしてバス停の名前としていくつかその名残が残っています。

輪島駅の次は「シベリア」?シベリア鉄道と直通運転?

輪島駅は「のと鉄道七尾線」の終着駅でしたが、何やら隣の駅は「シベリア」の文字が・・・。

これはシベリア鉄道と直通運転する計画があったとかではなく、誰かによってらくがきで書かれたという説明書きがありました。また、それを面白いと思ったのか、当時の駅員さんは消すことをせずあえて残しており、現在まで残されています。

かつて大阪や上野から特急・急行列車が走っていたためホームは長く作られていましたが、末期は2両編成のディーゼルカーで走行しており、廃止後はホームの大部分は駐車場に転用され、輪島駅から先も住宅が建っている箇所があり、旧輪島駅からはその面影はあまり残っていません。

能登半島から大阪・上野へ鉄路で行けた時代があった

Wikipediaより 急行能登路号

かつて能登半島から大阪や上野まで結んでいた列車があったという年表が輪島駅のホームの壁に貼っていました。個人的に「能登半島から大阪や上野まで直通列車が走っていたんだ」と感動したので紹介していきたいと思います。

上記の画像にある「急行能登路」号(金沢~輪島・宇出津間)は現在でも走っている「能登かがり火」号(金沢~和倉温泉)の前身ともいえる列車で2002年のダイヤ改正まで運行していました。※急行能登号とは別列車

「急行能登路」号の他に1963年から大阪へ直通する準急列車「奥能登」号も運行されており今回訪れた輪島駅が終着駅となっていました。この列車は好評で1966年には全列車急行へ格上げされています。

あの急行「能登」号も輪島駅まで臨時列車として乗り入れしていた

wikipedia 急行能登

能登と聞いてきっと思い浮かぶのは急行「能登」号でしょう。489系のボンネットを思い浮かべる人も多いでしょう。かつて上野~輪島まで運行されていたころはまだ電車ではなく客車で運転されていた時代の話です。

急行能登号は本来であれば、上野~金沢間(信越線経由)で運行されていましたが、1989年~1992年の間で急行能登号を延長運転して、金沢~輪島間快速「のと朝市号」の愛称で運転された過去があります。

確かに輪島を始めとした能登半島は本当にいいところだと感じましたし、30年以上の前の人もきっとその雄大な景色や食べ物に魅了されていたのかもしれませんね。

のと鉄道輪島駅が廃止されてから金沢駅までのアクセスはどうなっている?

輪島駅から金沢駅まではバスが走っている

のと鉄道七尾線の廃止区間である輪島駅~穴水駅の間には2種類のバスが走っています。一つは輪島マリンタウンから輪島駅と能登空港を経由して高速道路規格のバイパスを通り金沢駅に直行する「輪島特急線」。もう一つは穴水駅~輪島駅間の廃止区間に沿って走る「穴水輪島線」があります。

それぞれ運行本数は毎時1本程度走っていますが、輪島特急線は2時間12分程度、穴水輪島線(能登空港経由)は57分で走破します。朝の10時頃に到着する便を見ましたが、金沢方面から降車した人は3人程度だったと思います。

公共交通機関(鉄道・バス)で輪島駅まで片道2890円かかることを考えると1人でも自家用車の方が安いですし、なかなか利用する人は少ないと思います。

輪島駅にまだ列車があったころ

今回訪れた輪島駅廃止直前の映像です。輪島駅のホームはかつて大阪や上野へ直通列車が走っていたことから長いホームになっているのが特徴です。

先ほど説明した「能登路」の復活運転となるリバイバル急行「能登路」は2004年に運行されました。今回の旅では実際に海沿いにある道を走行しましたが、駅舎の面影は残っていて列車が来るんじゃないかと思ったくらいです。しかし、橋やレールなどの構造物は既に撤去されており、もうここには列車が来ないんだと感じさせる光景でした。

鉄道で移動するのは大変かと思いますが、金沢からレンタカーや自家用車で能登半島にある廃線巡りをしてみてもいいんじゃないかなと個人的には思いました。景色もいいので是非一度行ってみてはいかがでしょうか?

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