2020年8月22日午後6時ごろ、北陸新幹線と農業用ビニールハウスが衝突するという事故がありました。また接触した車両から新幹線の「渡り板」を使って対向列車に乗り換える「新幹線脱出大作戦」が行われました。

そのため、最大約6時間以上の遅れとなり、深夜帯まで運転されたほか、通常は金沢行きとなる「かがやき号」が長野行きに変更になるなど普段は運転されない列車も運転となりました。

【新幹線脱出大作戦】「渡り板」を使って対向列車に乗り換え

Twitterには佐久平~軽井沢間で衝突した「はくたか570号」と思われる車内から対向列車に「渡り板」がかけられているのが分かります。

通常は駅のホームがあるところでこんなことはしませんが、列車が動けなくなった場合に反対側の列車に移動する場合などにこの方法が使用されます。

「渡り板」は車いすの人でも通れるような仕組みになっており、写真では手すりのロープがありませんが、脱出時には設置されていたものと思われます。

この光景は映画「新幹線大爆破」で爆発物が仕掛けられた0系新幹線から脱出するシーンにも使われていて、コメント欄では『これ、新幹線大爆破でみたやつだ』と懐かしむ声も挙がっています。

「かがやき号長野行き」「はくたか号長野行き」レアな行き先で運転

 

今回のビニールハウスとの衝突の影響で、「かがやき515号」は通常であれば金沢行きですが、今回長野から金沢まで運休した関係で「かがやき号長野行き」として運転されました。

この列車は東京発が18時台の列車でしたか深夜0時の段階でまだ軽井沢に停車していました。

また東京方面に向かっていた「はくたか576号」も当初東京行きで運転をしていましたが、途中で行き先を変更し、「はくたか号長野行き」で運転されました。

北陸新幹線で「かがやき号・はくたか号」は定期列車では運行されていないため、レアな行き先の列車となりました。

乗客の方も苦労されたかと思いますが、JR東日本の対応にあたった社員さんも「相当お疲れだ」というツイートもあり、本当に乗客を最後まで目的地に運ぶための最大限の対応には感謝したいですね。

飛んできたビニールハウスについては「管理がされていなかった」とみなされれば今後、損害賠償請求がされる可能性もあり得ると思います。

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けいん
けいん
3 年 前に

新幹線大爆破で渡り板が使われたシーンは、爆弾の解除をするために上り線を使い列車を並走させてガスバーナとボンベを渡すために使われました。

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