JR東日本は東北新幹線のうち、これまで2010年の開業以来盛岡~新青森間の「整備新幹線区間」について最高速度を260km/hから320km/hまで引き上げることを発表しました。

今回の最高速度320km/hへの引き上げは札幌延伸が予定されている2030年度末までに完成させ、所要時間短縮が狙いと思われます。

現在開業している東京~新函館北斗間では航空機の方が値段が安く速いため、劣勢となっていますが、最高速度引き上げでどのように変わるのかが注目されます。

【東北新幹線】260km/h区間解消へ 320km/hまで引き上げいつから? 2020年10月着工 北海道新幹線札幌延伸の時期と一致

今回高速化工事が実施されるのは盛岡~新青森間の約180kmの区間で実施されます。

従来の最高速度は「整備新幹線区間」という後から開業した区間で、時間短縮ができないことや最高速度の引き上げを行うと同区間の使用料のコストが上がることから実施が見送られてきました。

しかし、やっと2020年10月から約7年間着工し、2027年度に開業予定となることが今回発表されました。

今回着工した理由として2030年度末までに実施が予定されている北海道新幹線「札幌延伸」の3年前に完成することから、時間短縮を行い航空機との競争力をつけるという意味合いもあるのではないでしょうか?

札幌延伸開業後は東京~函館間のほか、東京~札幌間などでも航空機と競争することになります。

整備新幹線区間が320km/hでどう変わる? 騒音対策も実施

今回の整備新幹線区間が260km/hから320km/hに引き上げになることでどう変わっていくのでしょうか?

JR東日本によると最高速度を320km/hに引き上げることで、所要時間を最大5分程度短縮するということが発表されました。

また、最高速度引き上げに伴い、防音版の設置・防音壁かさ上げなどの工事を実施するということです。

具体的な速度向上時期、ダイヤなどについてはまだ決まっておらず、決まり次第発表されるということです。

上野~大宮間についても110→130km/h引き上げをアピール 2021年春ダイヤ改正から実施か

今回整備新幹線区間である盛岡~新青森間のほかに、東北新幹線建設時に「騒音などの理由」で最高速度が110km/hに規制されてきた区間について、2021年春のダイヤ改正で最高速度を130km/hまで引き上げると発表しました。

これにより、所要時間が最大1分程度短縮となるという発表がありました。

今回の発表ではダイヤ改正については発表されず、詳細は決まり次第改めて発表するということです。

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