1977年に兄弟デュオの狩人が発表した楽曲「あずさ2号」。当時国鉄が運行していた特急あずさ2号が歌われた曲ですが、数々のダイヤ改正がありつつも歌詞に相当する列車は辛うじて形を変えながらも残ってきました。ところが今回の2020年ダイヤ改正により存在が完全に消滅してしまいました。

原型は曲が発表されて1年半で無くなる

1977年、現在のJRの全身である(国鉄)在来線の列車愛称の号数は上り・下り列車それぞれに1号から付番されていました。この曲の歌詞の「明日 私は旅に出ます(中略)春まだ浅い 信濃路へ(中略)8時ちょうどの(中略)あずさ2号で」でわかる通り、特急あずさ2号が歌われています。

当時の下りあずさ1号は季節限定の運行だったので、毎日運行の一番列車は新宿8:00発白馬行の特急あずさ2号だったのです。

・1977年特急あずさ2号平日ダイヤ

新宿08:00
八王子08:38
大月
甲府09:51
茅野10:41
上諏訪10:49
辰野11:09
塩尻11:33
松本11:46
信濃大町12:24
白馬12:51

当時は183系が使われていました。

ところが曲発表からわずか1年半の1978年10月2日のダイヤ改正で、号数の付番は下り列車が奇数、上り列車は偶数に変更されました。そのため特急あずさ2号は、甲府7:35発の列車になりました。なので曲「あずさ2号」の歌詞に相当する列車は、特急あずさ3号になってしまいました。

度重なるダイヤ改正で相当する列車が変化

1978年以外にも複数のダイヤ改正で、「あずさ2号」は変化していきました。

  • 2004年 松本始発の定期の上り一番列車として「あずさ2号」復活
  • 2016年 平日限定で大月駅発車時刻が8:00になる
  • 2019年 特急あずさは全列車大月通過となる

現在では新宿8時発は特急あずさ5号で、特急あずさ2号は松本6:35発です。歌詞に出てくる「あずさ2号」とは方向が逆になってはいますが、何とか存在を留めてきたのです。

しかし2020年のダイヤ改正であずさとかいじで号数の付番を統合するので、特急あずさ2号自体消滅してしまいました。

40年以上愛されてきた曲「あずさ2号」ですが、歌詞に登場する列車が消滅するのは寂しいですね。

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