新四号バイパス開通以降一般車の利用が増える

注目していただきたいのは薄い緑で表示されている一般車の割合です。大型車は濃い緑で表記されています。

春日部~古河~小山については通行量はそれほど顕著に増えていません。これは市街地のあるJR宇都宮線の沿線から離れて走行するためです。

注目すべきは小山~宇都宮間の一般車両の割合です。人口についてはそれほど増加していないのに、年々交通量は増えています。通行量が元々多いにも関わらず、約1.3倍増加しているのが分かります。

やはり高速道路並みの速度で走行することができるようになると当然利用客は鉄道から車へシフトする人が増えてきます。

今回の新四号バイパスについては速度自体は80km/h~100km/hで連続立体交差のため信号はほとんどないため高速で走行することができます。

※画像は国土交通省 宇都宮国道事務所より

【JRと東武VS車】どっちが速い?小山~越谷まで走行してみた結果 

前々から新四号バイパスとJR宇都宮線・東武伊勢崎線を乗り継いだ時とどっちがいいか調べてみたかったので実際に走ってみました。

結果としては小山駅~越谷駅まで1時間10分、鉄道利用時だと約1時間5分前後で北越谷付近で渋滞したにもかかわらずほぼ同時刻で到着できるという結果でした。

燃料代(レギュラー130円、1Lで15km)と運賃を比較するとそれぞれ片道で、477円(小数点以下切り上げ)と900円で約2倍金額に差が出ています。場所によりますが、埼玉県内の北の方であれば、車での移動を選択している人の方が多いような印象を受けました。

意外と身近にあるかも?高規格道路と鉄道の競合区間

意外と高規格道路と鉄道の競合区間は存在しています。例えばこんな路線と道路が競合になっています。

  • 両毛線と国道50号バイパス
  • JR奈良線・関西線と名阪国道(国道25号)

東北地方とかだと暫定開業している高速道路が無料開放されている場合もありますし、それも競合として見ることもできるかもしれないですね。

意外と身の回りにも鉄道と道路が競合している区間があるかもしれません。もし、身の回りにそういったところがあれば是非コメント欄に書いていってくださいね。

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むねお
むねお
4 年 前に

自由が丘~石神井公園(西武Fライナー)においては環八通りと競合しており、四面道(荻窪駅近く)~練馬高野台駅付近にかけては長いトンネルなどの高規格(練馬の首都高とも呼ばれてる)道路なのでぜひ取り上げてください。

OE-343
4 年 前に

地方ですと山ほど、というよりほぼ全区間で競合しています。
私の地元青森県の周辺だけで考えても以下の例があります。

例えば、大湊線には並行して「下北半島縦貫道路」が建設中です。

八戸青森間のかつての東北本線も、現在高規格道路(一部有料)の建設が進められています。
奥羽本線弘前青森間も、30年以上かけてほとんどの区間で信号機のあるバイパスが完成しています。ここは、バイパスが出来ても列車のほうが速いのですが、701系のロングシート車ばかりなので快適性で列車は車に大幅に劣り、車が主要な交通機関になっています。

奥羽本線の秋田ー大館間も高規格道路(一部有料区間)が完成しています。かつては、山の方を迂回してショートカットする国道があり、そちらを使う人が多かったのですが、最近は高規格道路が主流。こちらも、特急列車が大幅に減らされ、普通列車が701系であることから、圧倒的に車有利になりそうです。

さらに、五能線に一部区間で平行し、浪岡から鰺ヶ沢までも無料の高規格道路があります。高規格道路以外にも、五能線の五所川原ー川部間に平行する形で国道の(信号機がある)バイパスが建設されており、やはり車に人が流れています。もう15年以上前から完成しています。

これらバイパスは、地元路線バスにとっても大きな脅威です。

盛岡ー宮古間でも高規格道路の建設が進められています。山田線のほか106急行バスにとって大きな影響になると思います。急行バスは、高規格道路経由にルート変更なされる場合もあると思いますが、途中停留所の関係から一部は旧道経由になるでしょう。しかし、道路が走りやすくなることで今まで「運転が心配」とバスに乗っていた人が高規格道路を自分で運転するようになり、バス利用を減らすようになる可能性があります。鉄道ファンの方にとっては暴論かもしれませんが、この区間は106急行バスで充分なので、高規格道路が完成したら山田線を廃止し、そのかわり106急行バスの利便性を高める、といった改善策で良いものと思います(営業路線としては山田線を残した上で、振替乗車として106急行バスを利用し貨物の「オフレールステーション」みたいな扱いにすると言う手もあると思います)。鉄道とバスの共倒れは避けねばなりません。

花輪線には東北自動車道が平行します。盛岡〜鹿角花輪から大館間の各地の移動は、高速バスが標準です。当然自家用車で移動している人も多いでしょう。

羽越本線にも、並行して日本海東北自動車道の建設がー進められており、多くの区間で無料区間があります。他にも有名なところでは山陰自動車道なども無料区間が多く、これらの例に当てはまります。

また、石北本線に平行する旭川紋別自動車道も全く同様の例でしょう。。。

アラフォーオディサン
アラフォーオディサン
4 年 前に

高崎線も上尾道路が完成してしまうと東京から新大宮バイパス~上尾道路~熊谷バイパス~深谷バイパス~上武国道~前橋渋川バイパスまで、ほぼ高規格の道路で結ばれてしまうので、競合が増えそうです。
ただ、高崎線や宇都宮をスピードアップ、着席チャンスアップなどをしてしまうと今度は新幹線通勤通学客が減ってしまうという諸刃の剣みたいな状態なので、先ずは東京から高崎や宇都宮までの新幹線の速度アップが必要でしょう。

鉄道ファン
鉄道ファン
4 年 前に

駅前空洞化と車社会化は、どちらが先かは鶏と卵みたいなものなので置いとくとして、鉄道にとっては脱出不能な悪循環。
都市間輸送でさえ、半世紀前に新幹線が勝ったかに見えても、税金でますます延びる高規格道路と安い高速バスが追い上げてる。
将来は貧乏人は軽か高速バスに、富裕層は自動運転のハイヤーサービスに。
バイパス沿いの画一的な巨大チェーン店こそが田舎に残された者の憧れ。極一部の大都市以外の鉄道は消え行くでしょう。

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