筆者が東京駅にある東京ステーションホテルに宿泊しましたので、ホテル滞在の様子をレポートします。

【東京駅直結】東京ステーションホテルに実際に宿泊してみた


東京駅丸の内駅舎は、平成15年に国の重要文化財に指定されました。重要文化財の駅舎は昭和63年に指定された門司港駅に次ぐものです。門司港も東京駅丸の内駅舎も改修工事が行われ、今では大正時代に建設された当初の美しい姿を見せています。

その丸の内駅舎の中に大正4年(1915年)に東京ステーションホテルが誕生しました。空襲や関東大震災の影響等で営業を何度か中断し、2012年に現在の新駅舎に再オープンしました。東京ステーションホテルという名称ですが、運営はホテルメトロポリタンやホテルメッツの運営会社JR東日本ホテルズ(日本ホテル)が行っています。

約5年間をかけ、JR東日本は東京駅丸の内駅舎保存・復原工事が終了しました。多額の費用の回収方法として、丸の内駅舎の空中権を丸の内側の丸ビル、新丸ビル等、および八重洲側のグラントウキョウ(ノースタワー、サウスタワー)に移転することにより工費を捻出しています

東京ステーションホテルの入り口とフロアの様子

画像はレセプションと東京ステーションホテル内部のマップです。

東京ステーションホテルは、丸の内南口から丸の内北口までの駅舎B2階から4階までを使用しています。地下にはB1にフィットネスおよびスパ(温浴施設)およびB2にホテル用駐車場があります。かっています)。丸の内駅舎を利用している他の施設としては東京ステーションギャラリー、後は駅としての施設です。

列車10両分ある長い廊下と東京駅の絵画

画像は列車10両分近くある長い廊下と絵画です。

ホテルのメインエントランスは丸の内中央口より南口側にあり、意識して探さないとかなりわかりにくいです。他に丸の内南口にエントランス、宴会場エントランスがあり、丸の内北口寄りに宿泊者専用エントランス(カードキーが必要)があります。

今回筆者が泊まった部屋は、東京ステーションホテルでないと体験できないと思われる、北および南口にあるドームの内部を眺めるできる客室を予約しました。どちらも客室から自動改札や発車案内板を、夜は家路を急ぐ会社員、朝は通勤風景を見ることができます。しかしドームビューの部屋は全体の客室のごく一部のため繁忙期はなかなか予約がとれないと言われています。一般客室の方にも、ドーム駅舎の内部を見ることができるアーカイブバルコニーと呼ばれる見学窓が廊下にあります。
 昔、文豪が、駅や列車を見ながら、小説を書いたという話が残っています(現在は中央線の高架ホームがあり、列車を観ることはできません)。

客室からは列車表示標や歩く人たちが見える お部屋もなかなか豪華

画像は客室から見られるドーム内部と下に見える改札口と列車案内板です。

客室は、復原工事の際、全く新しく作られたため、かなりモダンでおしゃれな部屋となっています。ドームタイプの部屋は1泊3万円(1人)するため、部屋の確保はもちろん、宿泊費用の確保も課題となります。

画像はドーム側の部屋のイメージです。

お風呂とベッド(地下に有料で温浴施設があります)

ホテル内ツアーではスイートルームも見学 

上の写真は、ホテル内ツアーで見せていただいたスイートから見る行幸通りと、部屋内部です。会議室のように広いです。廊下にかかっている100点以上の東京駅にまつわる絵画について説明もしていただけました。

朝食会場は明るいアトリウムというレストラン

画像はレストランアトリウムと朝食です。(アトリウムはウィキペディア掲載の写真を引用)

 深夜でも宿泊者専用のエレベータ、エントランスは動いていますので、エレベータの乗り継ぎで、丸の内の地下街に行くことができます。24時過ぎになると人が全くいない丸の内地下の風景を見ることができました。

意外と知られていない 実は東京駅の地下には温浴施設がある!

また地下にこんな施設があるとは思えない、人工炭酸温泉やサウナ等を備えたフィットネスクラブもあります。宿泊者は2,000円で利用できます。
鉄道な好きな方は、ドームルームで、改札口を眺めていると、新幹線や在来線の発車案内が変わっていくのを見ることができ、人の流れを上から眺められるのは貴重な体験だと思います(筆者は終電まで出発案内を見ていたら、深夜にはすぐに始発の新幹線の表示に変わったのには驚きました)。
料金がお高いのはネックですが、一度は泊まってみてはいかがでしょうか?

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