JR東日本(東日本旅客鉄道株式会社)は2018年4月3日、中央快速線(中央線)と青梅線でグリーン車導入時期を2023年度末を予定していると発表しました。
以前は2020年度末を予定していたが延期を決定していて、今回改めて導入予定時期が発表された形になります。
中央快速線・青梅線のグリーン車の製造開始とそれに伴う中央快速線と青梅線の全駅で改良工事に着手すると発表がありました。
また、今後中央快速線・青梅線ではトイレがグリーン車と普通車に導入される見通しで、普通車のトイレに関しては2019年度末以降利用ができることも発表されました。
八高線で早朝深夜のみ走っているE233系電車についてもトイレが設置されます。
中央快速線のグリーン車は両引きドアを採用
東京駅における短時間での折返しや、各駅でのスムーズな乗降を可能とするために、グリーン車の乗降ドアを片引きドアから両引きドア(出入り口幅 810 ㎜から 1,300 ㎜)とすることが発表されました。
現在、東海道線などで走行している普通列車のグリーン車は片引きドアで混雑時乗降に時間がかかり、電車の遅れが発生していることから、これを防ぐため今回の導入にあたって両引きドアを採用したと思われます。
中央線グリーン車の運行区間は?
現在、中央快速線(東京~大月間)でE233系電車で運行する全ての列車と、青梅線(立川~青梅間)中央快速線と直通運転を行う全ての列車で運行されます。
図で言うと、太線で表示された区間になります。
八高線は早朝深夜のみE233系で運転される列車があり、この列車についてもトイレが設置されます。
グリーン車と普通車にトイレ設置
このグリーン車導入とあわせて普通車にもトイレが設置されます。
設置場所は普通車は6号車に設置され、グリーン車は従来と異なり4号車に設置されます。
トイレが設置される区間はグリーン車の運行区間と点線で示された区間になります。
また、トイレ設置が完了した列車については、2019年度末以降にトイレが使用できるということでグリーン車より一足早く利用できそうです。
グリーン車の乗り継ぎどうなる?
進行方向と逆向き乗り継ぐ場合1枚のグリーン券で乗り継ぐことができない
現在、グリーン車の乗り継ぎに関して、進行方向と逆向き乗り継ぐ場合1枚のグリーン券で乗り継ぐことができないルールがある。
例えば、上野から宇都宮線で赤羽まで行き、赤羽から湘南新宿ラインで新宿まで向かうルートは現在のところ乗り継ぎができないことになっている。
ただし、逗子から横須賀線で大船まで行き、大船から東海道線で小田原まで向かう場合のみ例外的に認められている。
今回、中央快速線でグリーン車が導入することになるが、おそらく東京駅では上野東京ラインからの乗り継ぎはできず、東海道線のみからの乗り継ぎになると思われる。
また同様にして新宿より北の区間から湘南新宿ラインに乗って乗り継ぎをすることはできないものと思われます。
東海道線・横須賀線から中央快速線へ乗り継ぐ場合ルートが2つ選べるかも?
東海道線・横須賀線から中央快速線へ乗り継ぐ場合、湘南新宿ラインを経由して新宿で中央快速線に乗り換えるルートと、東海道線を経由して東京で乗り換える方法と2通りの乗り換え方があります。
現在でも横浜から大船間を乗り通す場合で、東海道線と横須賀線のどちらを使ってもいいということになっていますが、これと同様に中央快速線にもこの方法が用いられるのではないかと考えられます。
また、グリーン料金に関しても距離の短い湘南新宿ラインを経由して新宿で乗り換えた時の距離が採用されると思われます。
グリーン車導入にあたって中央快速線・青梅線で工事に着手
現在中央快速線、青梅線では最大10両編成で運転されています。
しかし、今回のグリーン車導入に伴い、最大12両編成での運転となるのでホームの延長工事、線路の改良、信号設備の改良を行う必要があります。
今回の発表で合わせて工事の着手についても発表された形です。
また、グリーン車の製造開始についても発表され、グリーン車116両(2両×58編成)を新造することとなりました。
グリーン車が導入されるまで半年間合法的にただ乗りできるかも?
今から14年前になりますが、実際に現在グリーン車が導入されている電車と混在していた時期があり、その時は普通車として合法的にただ乗りをすることができました。
もし、中央快速線にグリーン車が2023年度末に導入されれば約20年ぶりに合法的にただ乗りすることができます。
その日まで楽しみですね。