11月25日から、中央線の西荻窪駅と荻窪駅の発車メロディーが通称「立川式」になりました。

立川式導入で駅の放送を無視することが当たり前に

通常発車メロディーは、車掌が発車ベルスイッチのONを押すとボタンが沈み、メロディーが流れ始めてOFFを押すとONが戻りメロディーが止まります。その後ドアが閉まりますと放送が流れるのですが、少し時間にロスがあります。

今までの方式を置き換えつつある方式が通称「立川式」で、スイッチを押すとメロディー1コーラスが自動で流れるため、スイッチを再び押したタイミングに関わらず、発車メロディーの長さが固定されます。

車掌の負担が減るのは良いことなのですが、時間が固定されるため時間帯によっては足りなかったり、逆に余ってしまうことがあります。今回同方式が導入されたことで、現場からは「1コーラスも要らない」と不満の声が出ています。

今回は新たに中央線の西荻窪駅と荻窪駅に導入されたということで、平日18時頃の西荻窪駅を取材したところ、発車メロディーが流れている途中で既に乗降は終わっており、終わると同時にドアを閉めており駅の「ドアが閉まります」という放送が流れる頃には既に加速してしまっています。

メロディーが流れている最中で閉めることはさすがにしませんが、駅の放送は無視して、メロディーが流れている間に車外スピーカーで乗降促進放送を流して、メロディーが終わり次第すぐに閉めて発車するというのが実態です。

さらに疑問なのが同じ仕組みが導入されている吉祥寺駅などではメロディーが流れている途中に被せるようにドアが閉まりますと放送されるので、乗降時間の短縮に繋がっているのですが、西荻窪駅ではメロディーが完全に終わってからです。これでは空いている時間帯で放送を待ってしまうとかなりの時間がかかってしまいます。

もちろん早発することはできないのですが、長さが固定されてしまうと、若干の遅延時などに柔軟な対応ができなくなってしまいます。朝の通勤ラッシュ時のことを考えて導入されたと思われますが、実際に扱う現場からは現場と経営陣の考えが乖離していると指摘されています。ダイヤ改正と同時に導入しダイヤも見直せば効率化を図れたかもしれませんね。

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