今回は特急料金を安くする裏ワザをご紹介します。その名も「乗継割引」です。

早速、乗継割引の制度について詳しく見ていきましょう。

乗継割引とは

乗継割引とは、「在来線特急列車と新幹線を乗り継ぐ場合に在来線特急列車の料金が半額になる制度」です。

なお、半額にした際の端数に関しては、10円単位で切捨てとなります。また、乗継割引は1本の新幹線と1本の在来線特急列車で1組とします。そのため、在来線特急列車=新幹線=在来線特急列車のように3本の列車を乗り継いだ場合は、どちらか一方の特急列車しか割引の対象となりません。この場合の割引の対象は、前後の特急列車のうち料金が高いほうになります。

 乗継割引のメリット

乗継割引のメリットはなんと言っても料金が安くなることです。同じ区間を移動するのだったら安く移動できるに越したことはありませんよね。

 乗継割引は在来線特急列車の特急料金が半額になる制度なので、在来線特急列車で長い区間を移動する場合に、その効力は大きくなります。例えば、特急「やくも」に岡山から出雲市まで乗車する場合は普通車指定席で2,950円となります。それが乗継割引で半額 (10円未満は切り捨て) になるため、1,470円となります。1,480円の節約にもつながるのです。

浮いたお金で駅弁とビールを購入し、ちょっぴりリッチな旅をするのもよいでしょう。

乗継割引の利用シーン

規則や条件についてはJR各社のホームページにて詳しく説明されています。ここではかみ砕いて紹介していきたいと思います。

乗継割引が適用される条件は以下の3つがあります

・指定された駅で乗り継ぎを行うこと(対象駅は以下の表を参照)

・乗車日が当日中であること (在来線特急から新幹線への乗り継ぎの場合は翌日も可)

・新幹線と在来線特急の特急券を同時に購入すること

乗継割引の利用条件-乗継駅の指定

1つ目は指定駅の決まりです。以下の表で示した駅で新幹線と在来線特急列車を乗り継ぐ場合、乗継割引が適用されます。

表 乗継割引の対象駅

東海道・山陽新幹線新横浜駅(特急「はまかいじ」) 小田原駅(特急「踊り子」) 熱海駅(特急「踊り子」) 三島駅(特急「踊り子」) 静岡駅(特急「ふじかわ」) 豊橋駅(特急「伊那路」) 名古屋駅(特急「しなの」「ひだ」など) 米原駅(特急「しらさぎ」など) 京都駅(特急「サンダーバード」など) 新大阪駅(特急「くろしお」「はるか」など) 西明石駅(特急「スーパーはくと」「はまかぜ」) 姫路駅(特急「スーパーはくと」「はまかぜ」) 岡山駅(特急「やくも」など) 新山口駅(特急「スーパーおき」)   大阪駅(特急「はまかぜ」など) ※新大阪駅で新幹線と乗り継ぐ場合に限る 坂出駅・高松駅(特急「うずしお」など) ※岡山駅で新幹線に乗り継ぐ場合に限る   注:「サフィール踊り子」「WEST EXPRESS銀河」に 乗車する場合は割引対象外
九州新幹線設定駅なし
東北・北海道新幹線新青森駅(特急「つがる」) 新函館北斗駅(特急「北斗」)
山形新幹線設定駅なし
秋田新幹線設定駅なし
北陸新幹線長野駅(特急「しなの」) 上越妙高駅(特急「しらゆき」)  ※上越妙高―直江津間は「えちごトキめき鉄道」   のため適用外 金沢駅(特急「サンダーバード」など)  ※金沢―津端間は「IRいしかわ鉄道」のため適用外
上越新幹線長岡駅(特急「しらゆき」) 新潟駅(特急「しらゆき」)

乗継割引の利用条件-当日中の乗継のみ適用

2つ目の条件は日程です。乗継割引は新幹線を先に乗車しても、在来線特急列車を先に乗車しても条件さえ満たしていれば適用されます。しかし、どちらを先に乗車するかで、有効期限が異なります。新幹線から在来線特急列車に乗り継ぐ場合は、当日中の乗り継ぎしか適用されません。一方で、在来線特急列車から新幹線に乗り継ぐ場合は、当日中だけでなく、翌日でも適用となります。

乗継割引の利用条件-新幹線と特急の特急券を同時に購入する

3つ目の条件は在来線特急列車の特急券と新幹線の特急券を同時に購入する場合です。もしも、それぞれの特急券を別々に購入すると乗継割引を受けることができません。そのため、後続の列車の乗車時間があいまいな場合でもとりあえず自由席の特急券を一緒に購入しましょう。JRのきっぷは1回に限り手数料無料で変更できます。そのため、乗車直前に空席があれば指定席に変更してもらえればよいのです。

ちなみに、乗継割引は自由席でも指定席でも適用されます。グリーン車普通席も割引の対象です。しかし、個室グリーンや2人用個室寝台など一部対象外の座席もあります。また、新幹線は自由席で在来線特急は指定席といった場合でも適用されます。

乗継割引の活用例~東海道新幹線と特急

では、ここで具体例を挙げてみましょう。例えば、東京から中央西線の中津川へ行く場合を考えます。この場合、東京駅から名古屋駅までは東海道新幹線に乗車し、名古屋駅から特急「しなの」に乗り換えて中津川駅を目指すルートが一般的です。つまり、新幹線から在来線特急への乗り継ぎを行うということです。そのため、在来線特急列車である「しなの」の料金が乗継割引の対象となり半額になります。

東京駅―名古屋駅間の新幹線「のぞみ」普通車指定席は4,920円です。また、名古屋駅―中津川駅間の特急料金は普通車指定席で1,720円です。ここから乗継割引が適用さて半額 (10円未満は切り捨て) になるため、860円になります。そのため、本来の価格よりも860円も安くなりました。

まとめ

 今回はJRの新幹線と在来線特急列車を続けて利用する場合に適用される乗継割引についてご紹介しました。乗継割引を適用させるためには、

 ・指定された駅で新幹線と在来線特急列車を乗り継ぐ

 ・当日中に乗り継ぐ (在来線特急列車から新幹線への乗り継ぎの場合は翌日でも可)

 ・新幹線の特急券と在来線特急列車の特急券を同時に購入する

の3つの条件をクリアする必要があります。  条件をしっかり理解して、うまく活用して賢くお得な旅をお楽しみください。

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