JR宇都宮線を走る快速ラビット・通勤快速・快速(湘南新宿ライン経由)が走っていますが、今回はその違いについて解説していきたいと思います。
普通(上野東京ライン・湘南新宿ライン)
宇都宮線内が全て各駅の列車で最も本数が多い列車です。
平日早朝は朝ラッシュで遅れることを前提として、所要時間が遅めのダイヤ設定となっているため、通常より最大20分程度多く時間がかかる列車がありますのでご注意ください。
運転系統には上野東京ラインと湘南新宿ラインに直通する2種類があります。このうち、上野東京ライン系統の一部の列車は東海道線内快速アクティーとして運転される列車がありますが、宇都宮線と東海道線内の東京や横浜までは通過駅がありませんので、ほとんどの人は関係ないかと思います。
さいたま新都心駅は一部普通が通過 注意が必要
ライブやイベントなどでさいたま新都心駅を利用する人は注意が必要です。上野東京ライン系統の列車はさいたま新都心駅に停車しますが、湘南新宿ラインはさいたま新都心を通過します。普段電車に乗ることが慣れない人はさいたま新都心駅を通過する列車に乗ってしまうことが多いようです。
さいたま新都心駅を通過するかどうかについては行先で見分けることが必要です。放送で上野東京ライン直通・湘南新宿ライン直通と案内されるほか、上野東京ラインは「上野」「平塚」「熱海」「沼津」「伊東」「品川」「小田原」となっているのですが、湘南新宿ライン「逗子」「新宿」「大船」の行先となっています。そのため、行先でさいたま新都心駅に停車するかどうか見分けることができます。
湘南新宿ラインの列車に乗っても、大宮駅で乗り換えて京浜東北線・上野東京ライン系統の列車で移動するのも一つの手としてありますので、こちらも合わせてご検討ください。
快速(湘南新宿ライン経由)
宇都宮線を日中に利用する場合はこの快速を利用するかと思います。普通列車と比較して10分短縮されます。1時間間隔で運転されます。
ただし、宇都宮始発は朝9時半ごろまで快速列車はないので注意しましょう。(土休日は8時台に1本快速が運転されています。)
小山~大宮間は快速となり、湘南新宿ライン内に入ると「普通」に変わり、各駅に止まります。(さいたま新都心は通過します。)
行先は「逗子」「大船」と書いてあるので上野東京ライン経由の電車と見分けることができます。
停車駅(宇都宮線内)
(新宿方面)⇔赤羽(あかばね)⇔浦和(うらわ)⇔大宮(おおみや)⇔東大宮(ひがしおおみや)⇔蓮田(はすだ)⇔久喜(くき)⇔古河(こが)⇔小山(おやま)⇔小金井(こがねい)⇔自治医大(じちいだい)⇔石橋(いしばし)⇔雀宮(すずめのみや)⇔宇都宮(うつのみや)⇔(黒磯方面)
赤羽駅では上野東京ライン経由の電車に、宇都宮駅で黒磯方面の電車にお乗り換えです。
また、新宿方面に向かう電車は古河駅で、宇都宮方面に向かう電車は久喜駅で普通電車に乗り換えができます。
快速ラビット(毎日早朝・夕方から運転)
快速ラビットは毎日早朝と夕方に毎日運転をします。2021年3月13日のダイヤ改正から通勤快速が廃止され、快速ラビットに統一されました。これにより、尾久駅には快速は全日で通過となりました。このため、通勤ラッシュ時に混雑を避けるために上野始発の通勤快速に乗って尾久駅まで移動していた人は利用ができなくなっていますので、ご注意ください。
ダイヤ改正で接続駅が変更になっている列車があります。乗車時には接続駅にご注意ください。
また、早朝に運転される快速ラビットのみ東海道線からの直通電車となります。(東海道線内は各駅)
停車駅
上野(うえの)⇔赤羽(あかばね)⇔浦和(うらわ)⇔大宮(おおみや)⇔東大宮(ひがしおおみや)⇔蓮田(はすだ)⇔久喜(くき)⇔古河(こが)⇔小山(おやま)⇔小金井(こがねい)⇔自治医大(じちいだい)⇔石橋(いしばし)⇔雀宮(すずめのみや)⇔宇都宮(うつのみや)
蓮田駅・東大宮は停車します。尾久駅は通過です。
また、上野方面に向かう電車は古河駅で、宇都宮駅に向かう電車は蓮田・久喜駅で普通列車に乗り換えができます。
※黒磯発着は2019年3月15日を最後に廃止になっており、現在は運転されていません。
2021年3月13日ダイヤ改正で通勤快速は廃止に
平日と夕方・夜に運転され、上野駅と宇都宮駅が始発駅となる電車です。
所要時間は普通列車と比較して10分短縮されていました。
帰宅ラッシュの時間帯を走るため出発から10~15分前から並び始め、「椅子取りゲーム」のような光景が見られます。
停車駅は上野(うえの)⇔尾久(おく)⇔赤羽(あかばね)⇔浦和(うらわ)⇔大宮(おおみや)⇔久喜(くき)⇔古河(こが)⇔小山(おやま)⇔小金井(こがねい)⇔自治医大(じちいだい)⇔石橋(いしばし)⇔雀宮(すずめのみや)⇔宇都宮(うつのみや)
蓮田駅は通過、尾久駅は停車していました。
宇都宮線普通列車は減便対象に 毎時1~2本減少
JR東日本によりますと、宇都宮線普通列車を減便対象とするということです。
朝・昼・夕方の3つの時間帯で減便を行います。
朝通勤時間帯の宇都宮線(上り)は、運転間隔の均等化を図りながら、運転本数を見直し
ます。
日中時間帯の宇都宮線は、上野駅発着列車をそれぞれ毎時1本程度運転を取り
やめます。
夕方通勤時間帯の宇都宮線は、古河~宇都宮駅間で毎時1~2本程度運転本数を見直しま
す。
毎日利用している方なら分かると思いますが、宇都宮線の久喜・古河より先の区間は利用客が少なく、新型コロナウイルスの前からガラガラの状態でした。そのため、今回の減便は仕方ないという面もあります。どの列車が減便されたという情報は下の記事をご覧ください。