2020年5月から飛行機へ持ち込む荷物のように、東海道新幹線や山陽・九州新幹線に乗る際にも荷物の大きさ制限が始まることがすでにJR東海より発表されています。今回の年末年始には周知も踏まえて、京都や名古屋や東京といった東海道新幹線主要駅に計測台が設置が始まりました。

JR東海は2020年5月から、高さ+横幅+奥行きが250cmを超えるものについては「持ち込み禁止」となるほか、大手の航空会社で貨物室に預け入れとなるサイズである160cm~250cmを超える「特大荷物」については特大荷物が置ける指定席を発売します。また、事前に予約をしなかった場合には手数料が1000円かかるとのことです。

今回特大荷物が置ける指定席は車両の最後尾で一部の指定席での発売となるため、すべての号車で特大荷物の指定席が発売されるわけではありません。また、「特大荷物」の座席は指定席のみ設定のため、自由席に乗車する場合には手数料が必要となってくるのではないかと思われます。詳細については2020年4月中旬頃に発表される予定です。

160cm以下の荷物とベビーカーについては従来通り持ち込めますが、必要に応じてベビーカーを置くことも可能とのことです。

なぜ「特大荷物の指定席」が導入されるの?

読者提供:京都駅に設置された計測台

今回2020年5月の「特大荷物の指定席」導入に向けて年末年始から主要駅で設置され、周知をしているようです。

JR東海のHPによると「近年海外のお客様の増加もあり、新幹線車内に大きな荷物をもってご乗車されるお客様が増加しています。また、2020年には東京オリンピック・パラリンピックが開催され、車内に持ち込まれる大きな荷物は更に増加することが見込まれます。これに備え、車内に一定以上の大きさの荷物を持ち込む際は、今回設置する荷物置場を指定席とセットで予約したうえでご乗車いただく事前予約制を導入することといたしました。」とのことです。

なぜ160cm以下はOKなのに160cm以上はNGなの?

「なぜ160cm以下はOKで160cm超えるとダメなのか?」という疑問を持っているかたもいると思いますが、160cm以下なら座席上の荷物棚に収まるサイズとなっているので車内に持ち込みができます。

例えば東海道新幹線の窓側に座った時「隣の人の荷物が邪魔でトイレに行きにくいし、寝てるし声もかけづらい」という状況になったことはありませんか?こういった状況も5月以降、特大荷物の指定席が取れなかった人は事前にホテルに荷物を送ったりということが考えられるので、減ることが期待されます。

つまり「荷物を荷棚に収納できない場合には専用の指定席を取ってくださいね。取れなかったり自由席に乗車される場合は1000円の手数料を頂きます。」ということが今回の特大荷物の事前予約なしでの持ち込みが有料化された理由だと思います。

特大荷物の指定席は最も近い座席の人が優先的に利用できるように案内されるとのこと

指定席の一番後ろの座席を取ったらすでに荷物が置かれていて、リクライニングができない経験はありませんか?Twitterで探したところ同様のトラブルが起きているようです。

JR東海のHPによると、今後導入される「特大荷物用の指定席」のほか、「特大荷物の設定がない指定席」の車両最後尾の座席の後ろのスペースについても、最後尾の座席の人が優先的に使えるように案内するとのことで、今後このようなトラブルは解消されそうです。もし、仮に置かれたとしても2020年5月からは車掌さんに言えば対応してもらえるようになり、「泣き寝入り」することもなくなると思います。

2020年5月からの特大荷物の導入で車内環境が改善されることを期待しましょう。

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