2020年3月14日、JR各社でダイヤ改正が行われます。この改正によって関東地方から一つの人気特急列車が姿を消します。その列車はスーパービュー踊り子です。サフィール踊り子号にその座を譲る形で引退となります。引退前の今だからこそその魅力を多くの方に知ってもらいたい、という考えのもと私自身の乗車経験も交えてお伝えしていきたいと思います。

そもそもスーパービュー踊り子とは?

スーパービュー踊り子に用いられる251系

そもそもスーパービュー踊り子とはどのような特急なのかを説明すると東京駅あるいは池袋駅、また臨時ではありますが大宮駅の3駅から伊豆急下田駅を結ぶ列車です。251系という車両を用いて運行されます。

「スーパービュー」がつかない踊り子号には185系という車両が使用されますがその仕様は全く異なります。それゆえかスーパービュー踊り子号と踊り子号とではスーパービュー踊り子の方が料金は高いのです。しかしその料金差も気にならないほどにスーパービュー踊り子には数多くの魅力があります。

「スーパービュー踊り子」に使用される車両の魅力

さて他の特急列車より料金が高くデビューから30年近くたったにも関わらず今も人々を魅了し続けているこの車両にはどんな魅力があるのか見ていきます。

一つ目は2階建て車両を繋いでいることです。1.2.10号車は2階建て車両となっておりグリーン車やキッズルームがあります。

二つ目は車内販売です。首都圏を中心に車内販売はどんどん縮小されていますがこのスーパービュー踊り子には存在しています。列車に乗る前に何か買っておいてそれを車内で味わうのも良いですが、車内で何かを買ってそれを味わうということができる場所は少なくなっているいます。今のうちに味わってみてはいかがでしょうか。

そして3つ目、こちらは私自身が乗車して最も魅力的に感じたことです。それはハイデッカー車であることです。そもそもハイデッカー車とは何かご存じない方もいらっしゃるかと思います。次の章ではスーパービュー踊り子の最大の魅力、ハイデッカー車であることについて見ていきましょう。

絶景と優越感! ハイデッカー車

ハイデッカー車から見る相模灘

ハイデッカー車とは通常の車両に比べて床の位置が高い列車を指します。それって2階建てと同じじゃないのかと思われると思いますがハイデッカー車は全体の床の位置を底上げしているということなのです。そしてスーパービュー踊り子は2階建て車両でなくてもハイデッカー車になっているため2階の座席が予約できなかったとしても通常の車両に比べ良い眺望を見ることができます。またスーパービューという列車名だけあって窓も非常に大きく、踊り子号や普通列車とは比べ物にならないくらいの眺望の良さを持っているのです。

スーパービュー踊り子の引退までおよそあと1か月となりました。おそらく引退後は廃車となり首都圏からハイデッカー車は無くなってしまうことでしょう。スーパービュー踊り子は全車指定席ですが引退間近の今から座席を取ることは難しいかもしれません。しかしながら座席を取る価値が高い列車であることをお伝えしたくこの記事を書かせていただきました。いかがでしょうか。是非座席の予約にチャレンジしてみてください。

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