2020年3月14日からE721系の指定席導入が始まります。これはE721系2両編成のうち1両は自由席、もう1両は指定席となり、指定席に座る場合には530円(閑散期330円)が必要となります。また、座席数も14席と限られています。

指定席に先立ち2020年2月22日~3月13日までは無料期間として、E721系P-12編成が実際に快速「あいづ」に使用されています。

しかし、以前までは4両編成で運転されていたものを2両編成に減車して運転していることで、無料期間とはいえ、運行初日となった今日は車内は大混雑となっています。乗客からは批判の声が上がっています、

E721系指定席導入で大混雑 乗客から「前は4両だったよね」という不満の声も

https://twitter.com/E721_0bandai/status/1231033685308133377?s=20

Twitterには磐越西線の快速列車に1両指定席となった2両編成が導入される初日の様子がアップされています。(現在は無料期間として運転。3月14日からは指定席として運転。)

Twitterの映像から車内は大混雑しており、中には乗車するのを諦めて次の列車を利用しようとする人も確認できます。「前は4両だったよね」と乗客からは批判の声が上がっています。

3月14日からは指定席導入は大丈夫? 過去の快速「あいづ」と比較して自由席は4両から1両に減車

Wikipediaより

実は快速「あいづ」として運行されるのは今回が初めてではありません。実は※2003年から2015年まで快速「あいづ」という列車は存在しており、国鉄時代から使用していた485系特急型電車を使用していました。※快速「あいづライナー」として運転されていた時期も含める。

この時は6両編成で運転されこのうち自由席は4両、指定席は2両連結されていました。過去の快速「あいづ」と比較して自由席は4両から1両に減車されることとなります。2月22日現在、無料期間として運転されていますので混んでいる場合には指定席の車両に移ることも可能でしょう。

しかし、3月14日の指定席導入が行われると自由席に人があふれたとしても、指定席券を持っていない人は指定席車両に入れないので、今回の混雑よりさらに激化するでしょう。もしかすると乗客同士でのトラブルなどが起きたり、乗り降りに時間がかかり遅延が常態化する可能性も十分考えられます。

2020年3月のE721系指定席の導入をする前にJR東日本は何らかの対策をすべき 最悪は4両編成に戻す対応も必要

Wikipediaより

今回の指定席導入は「観光で利用する人」「ビジネスで利用する人」をターゲットとしています。しかし、今回のような混雑では普段から利用している地元の人から果たして理解を得ることができるでしょうか?

確かにJR東日本にとっては指定席の導入で530円で14席ですから、満席になれば1列車あたり7420円の増収となります。また、指定席を確保できれば「観光」「ビジネス」で利用する人には喜ばれるかもしれません。

しかし、今回の混雑は立ち席がでるのではなく、乗りきれないほどの混雑です。立ち席であれば仕方がないという見方もできますが、乗り切れないとなれば1時間予定がずれてしまうことにもなりますし、予定の新幹線に乗れなかったりということも考えられます。そういった状況になると「もうJRは使わない」「今度は車で行こう」という人も出てもおかしくありません。

JR東日本は現在の混雑状況を踏まえ、最悪は指定席がついている2両編成に自由席2両を連結する必要もあると思います。せめて立ち席でも人が乗れる状況なら指定席の導入に理解は得られると思いますが、今の状況では指定席の導入に理解を得てもらうのは難しいと思います。

JR東日本がどのような対応をしていくのか、今後の対応に注目していきたいですね。

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