JR東日本は2021年3月13日のダイヤ改正で奥羽本線・山形新幹線赤岩駅が廃止されることが決定しました。)今回はその赤岩駅に行ってきたということで紹介していきたいと思います。
2016年12月から全列車通過駅に 秘境駅となっていた
今回2020年3月13日のダイヤ改正をもって廃止が発表された赤岩駅についてですが、実は2016年12月1日以降全列車通過扱いとなり、2017年3月4日のダイヤ改正から全列車が通年で通過となることが正式に決定して、今に至ります。
「ダイヤ改正は3月なのに、なんで12月から実質休止駅扱いとなっていたのか」と思う方もいるかもしれませんが、これは駅の休止前から冬季間に通過扱いをしていて、春が来たら停車し始めるというのを2016年3月までは行われていたからです。
駅自体は存在するのに休止駅となり、全列車通過となっていたため秘境駅と言われていました。
1日平均利用客は14年連続0人 周囲は限界集落に 廃止の理由?
赤岩駅の1日平均利用客は14年連続0人(2021年まで含めれば19年連続)ということで、駅としての役目は既に終えていたということになります。周囲の集落についても過疎化がかなり進んでおり、「限界集落」となっていました。
廃止の理由としては長年1日平均利用客が0人だったということと、周囲の集落が限界集落となっていて、利用が見込めなかったことが挙げられます。JR東日本仙台支社は駅の廃止の理由について、説明がありませんでしたが、これらのことが廃止の理由の要因だったのではないかと思います。
交通の難所板谷峠 旧線スイッチバック・トンネル・ホーム遺構も
元々山形新幹線が開業する前にも奥羽本線が存在しましたが、現在のルートは線形改良されたもので、旧線だったころは今とは別のルートで走っていました。
そのため現在は使っていませんが、トンネルやスイッチバックの遺構を見ることができました。
旧線ホームも現在も残っており、かつてスイッチバックをしていた名残で現在のルートより高いところにホームが現在も残っています。(この下に山形新幹線・奥羽本線の線路があります。)
このうっそうとした雰囲気が「峠」という雰囲気が感じられていいですね。
【今は入れない】赤岩駅ホームから山形新幹線つばさ号が 迫力ある光景
こちらは赤岩駅ホームから撮影した山形新幹線つばさ号です。なかなか迫力のある写真が撮ることができました。
カーブがあるため直前まで車両が見づらいことから、より迫力を感じることができました。
赤岩という駅名標も存在しましたがこれも後に撤去されてしまうのでしょうか?
廃止の赤岩駅は安全が確保できないという理由で立ち入り禁止に
しかし、残念ながら廃止が発表された赤岩駅ですが、全列車通過になっていることに加えて駅構内の除雪もしておらず危険となっているということから、駅廃止が発表された2021年1月20日以降立ち入り禁止となるため、赤岩駅のホームには二度と立ち入れない場所になってしまいました。
もしかするとホームの幅が狭すぎるという理由もあったかもしれません。田舎の駅にしてはホームを無理やり作った感じになっていて余裕があまりありません。
今回廃止された赤岩駅は板谷駅と庭坂駅の間にある駅で、福島駅~米沢駅間を走る板谷峠越え区間にあります。
これにより、庭坂から板谷までの約14kmの区間は駅が存在しないことになります。今後駅のホームが撤去作業が行われるかどうかについても、山形新幹線に乗ってみた時には赤岩駅に注目してもいいかもしれませんね。
今回の記事はyoutuberのがみさんに許可をいただいております。