2018年3月23日、奈良県議会で県庁が現在の奈良市から橿原市に移転することする議案が賛成多数で可決された。
今後移転を進めるための準備や計画を議論するものと思われる。
現在の奈良県庁を移設することで奈良県の中南部を活性化させる狙い
現在、奈良県庁は奈良市にあるが、奈良県の最北部にあり、京都府とは目と鼻の先の距離にある。
地理的な位置を見れば、いかに奈良市が北の方にあるかお分かりいただけると思う。
※Googleマップより
今回移転先となる橿原市は、奈良県の中南部に位置し、奈良県で人口が2番目に多い地域である。
また、日本の歴史を振り返れば神武天皇陵を始めとした「日本文化の発祥の地」あるいは「日本人の聖地」といっても過言ではない。
(興味があれば橿原神宮など周辺の歴史についても調べてみてはいかがだろうか?)
奈良県の中で街の規模や文化面で最適なのがこの橿原市になるため、選ばれたのではないかと考えられる。
もし、県庁が橿原市に移転されれば奈良市から橿原市の間で住宅・商業が大きく活性化されることとなる。
なぜ今橿原市に奈良県庁が移転する議案が可決されたのか?
その理由は2つある。
1つは奈良県全体として人口減少の傾向があるからだ。
現在、県で人口の多い奈良市や橿原市ですら人口減少の傾向がある。
今回県庁を移設することで奈良市だけではなく、奈良県全体として持続的に発展させていくことが目的である。
2つ目は現在計画されているリニア中央新幹線計画だ。
リニア中央新幹線の奈良県の駅の場所はまだ決まっていない。
ただ、想定している範囲が「奈良、生駒、大和郡山、天理の各市と周辺市町とを含む範囲」としていて、これに橿原市周辺が入ってくるのではないかと思う。
リニア中央新幹線の駅周辺に奈良県庁ができれば大阪や名古屋、東京からも従来の京都駅経由に比べ所要時間の短縮などアクセスはよくなるのではないか。
奈良県庁の移転先はどの辺になるのか?予想してみた
橿原市の中で県庁が移設されそうなところは
大和八木駅周辺が一番可能性が高いと考えられる。
鉄道面で見れば、近鉄線を中心として難波、京都、奈良、津、名古屋などの都市へのアクセスも良好である。
リニア中央新幹線の駅が近くにあれば、さらに都市間の所要時間が短縮される。
また道路も葛城にある南阪和道路から阪和自動車道を経由して、現在運行しているバスで関西空港までのアクセスも1時間10分程度の場所にある。
それより北であれば大和郡山市だが、南はリニア中央新幹線の駅を作るには適さず、古墳が点在するため開発は容易ではないことがあげられる。
県庁の移設自体は周辺からのアクセスが良好で移転先になることは考えられる。
今後の奈良県庁移転の情報に注目
今回は、奈良県庁の移転の議案が可決されてだけにとどまり、計画が決定したわけではない。
しかし、今後の奈良県の未来が大きくかかっているのは間違いない。
今後の情報に注目したい。
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