JR東日本はE7系新幹線の長野県豪雨の影響で被災したため、延命している「E4系新幹線」ですが、果たしていつ引退になるのでしょうか?

E4系新幹線は2022年度末に引退か E7系新幹線の新造計画が発表

当初の計画だと、E4系新幹線は2020年度末までに引退となる計画でした。しかしながら、2019年の長野県豪雨の影響でE7系新幹線が被災、床下まで浸水し安全性などを考慮し「廃車とする決断」をJR東日本はしました。

そのため、E7系新幹線がE4系新幹線を置き換えるまでの期間が延長となっていて、現在のところE7系の製造がまだ全て終了していないために継続して使わざるを得ない状況となっています。

しかしながら、「今回2022年度末までに復旧に向けた新造を進めます。」という発表がされ、これは「2022年度末までにE4系新幹線は引退します」ということの裏返しではないでしょうか?

E4系引退で「日本一遅い上越新幹線」は最高時速275km/hに引き上げへ

今回の発表内容の中で「上越新幹線高速化」という文章が掲載されていました。

現在、上越新幹線は日本一遅い新幹線(ミニ新幹線を除く)となっていて最高速度が240km/hとなっていて、新幹線の延伸区間である整備新幹線でも最高速度260km/hとなっており、それを下回っています。

これはE4系新幹線の最高速度が240km/hであることと、越後山脈を越える際に「登山」をしなくてはいけないため、最高速度を引き上げたとしても時間短縮効果が少ないことから実施が見送られてきました。(一時期下り坂を利用して275km/h運転が実施された時期もありました。)

しかしながら、今回E7系新幹線導入によって、旧型の新幹線より車両性能がアップしたことから、E7系新幹線による最高速度を275km/hに引き上げるための試験走行が行われています。

また、今後上越新幹線以外では東北・山形新幹線にE8系新幹線の導入が発表されていて、2024年度までに導入する計画がありますが、新型コロナウイルスでの減収減益によって今後計画が変更される可能性もゼロではありません。また、福島駅での高速化に向けたアプローチ線計画が予定通り実施されるのかも注目されます。

E4系新幹線のグリーン車は現在運行している新幹線の中で「最も豪華なグリーン車」と言われています。また、日本に残る最後の「2階建て新幹線」にもなっており、全国でも上越新幹線でしか乗れない貴重な存在になっています。

引退間際になると座席が取れない可能性もあるので、空いているうちに乗っておくのもいいのではないでしょうか?

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