車で旅行すると高速道路の割引は通常は割引されない ただし、条件を満たせば割引される
改めて今回発表された「Go To キャンペーン」の割引の範囲を確認しておきましょう。高速道路は個人で手配する場合には、割引の対象外となっています。
しかし、一方で旅行代理店・予約サイトで「宿泊施設・高速道路のセットプラン」であれば割引の対象となります。
ホントにそんなサービスがあるのか?と思う方もいるかと思うのですが実はあります。
もしかすると利用した方もいるかもしれませんが、高速道路会社でも宿泊施設と高速料金がセットになったプランがNEXCOの各社から発売されています。
中でもNEXCO中日本で発売されている早旅では宿泊施設を予約すると、高速道路料金が約50%OFFとなるプランです。
例えば高速道路の周遊バスと伊勢志摩のホテルがセットになったプランでは通常の高速料金は名古屋西ICから伊勢ICまで乗った場合、8840円ですが、エリア内 は3000円(2日間エリア内乗り放題)となり、5840円の割引になります。
別途宿泊料金の支払いに充てられる商品券が1万円分ついて合計で13000円で発売されています。ちなみにここまではまだ定価の話です。
ここに「Go Toキャンペーン」が適用されるとどうなるでしょうか?
13000円から35%割引がされ、実際に支払う料金は8450円となります。それに加えて15%分の商品券が付属するため、実質半額で利用することができます。
このような「宿泊と高速道路料金」がセットになったプランを選択すれば、今回の「Go Toキャンペーン」の恩恵を受けることができます。(このようなプランは厳密にいえば旅行商品で、nexco中日本は旅行業の登録を受けています。)
ただし、設定されているエリアが限定的な場合もあり、移動形態が合わない場合にはフェリーを活用して割引を受けるパターンもあります。
車で移動する高速料金・燃料代は割引にならない 時間はかかるが長距離移動はフェリーを使うと安くなる?
高速道路で長距離を移動する人にとっては、周遊プランが使えない人もいると思います。また、残念ながら個人の高速料金は割引とならない方針に今のところなっています。もちろん、燃料代についての割引もありません。
そこで「長距離フェリー」を活用して割引を受ける方法があります。「長距離フェリー」は数十時間、あるいは2日以上かけて移動するフェリーのことを指します。それだけ長時間乗るということは当然船の中で宿泊をしなくてはなりません。となると「Go Toキャンペーン」の適用対象となる「宿泊に準ずるもの」に該当する可能性があります。(夜行フェリーと書いてあるので深夜帯の青函フェリーとかも該当する可能性があります。)
例えば名古屋~仙台経由で苫小牧まで行く航路に乗ったと想定していくら安くなるか最も料金の高いC期間で計算してみましょう。(太平洋フェリーの料金表を元に計算。S寝台はいしかり・きそのみ)
5mまでの車1台につき31900円かかり、一人で寝られるS寝台料金が大人一人で13000円かかります。合計で44900円となります。
今回発表された「Go Toキャンペーン」では車のフェリー料金を含むか含まないか明確に書かれていません。
一般的にフェリーターミナルから駅までの公共交通機関があっても遠いかない場合があるので、さすがに車の積載料金も含まれるのではないかと思いますが、念のため両方計算します。
- 全額割引対象の場合:29185円(加えて6375円分の商品券が付属)
- 車を除いた料金のみ割引の場合:40350円(加えて1950円分の商品券が付属)
全額対象になったとすると約4万5000円から3万円へ1万5000円の割引がされているのでかなりお得になると思います。
名古屋駅から苫小牧駅まで車で移動したとすると高速料金と青函フェリーのみで2万5000円で加えて燃料代も別にかかりますから、フェリーを使った方がかなりお得に移動できることになります。
車でどこかに出かけようと思っている人は高速道路の宿泊付き周遊バスで移動するか、長距離フェリーを活用するかを検討してみるといいかもしれません。