阪堺電車は、現行の210円から均一運賃を230円に2020年10月から改定することを発表しました。
また、定期運賃についても現行ではキロ数に応じて料金が決まっていましたが、料金は一律に変更されるため、一部区間では定期の値段が値上げ、一部区間では値下げされます。
定期区間が一部区間値上げすることで現在の阪堺電車の赤字を補填する目論見がありそうです。
阪堺電車の運賃改定の概要 10月1日から定期・運賃を一律に
実際に近畿運輸局が認可した上限運賃は250円でしたが、阪堺電車は実施運賃を230円均一に変更しました。
認可運賃を超えてしまうのは問題ですが、認可運賃より低い額で実施するのは問題ないということです。(近畿運輸局にも報告済み)
定期運賃は8キロまでの区間を利用する場合は、値上げとなりますが9キロ以上については定期運賃が値下げとなります。定期運賃の改定は通勤定期・通学定期で実施されます。
今回の運賃値上げで赤字解消なるか?
営業損失が2019年度実績で81百万円の赤字となっていますが、今回の値上げで赤字額を補填する目論見があるのではないかと思います。
現行のままでは92.7%で赤字になっているのを運賃改定後は99.3%までの収益率に改善する見込みが発表されています。