11月12日、JR東日本は来年のダイヤ改正よりタッチでGo!新幹線のサービスエリアを拡大することを発表しました。
対象エリアが大幅に拡大
「タッチでGo!新幹線」はSuicaなどの交通系ICカードのチャージ残額で新幹線の普通車自由席を利用することができるサービスです。普通車自由席なら事前に乗車券・特急券を購入する必要がないため便利です。
2018年4月1日より首都圏を中心したサービスでしたが来年のダイヤ改正で範囲が大幅に広げられます。専用の機械にICカードを乗せて機能を有効にするだけなので誰でも簡単に利用することができます。なにか情報を入力する必要もありません。
・対象エリア
現在のサービスエリアに加え、次の新幹線区間でも新たにご利用いただけるようになります。
東北新幹線(那須塩原~盛岡間及び盛岡~新青森間)、秋田新幹線(盛岡~秋田間)、
山形新幹線(福島~新庄間)、上越新幹線(上毛高原~新潟間及び越後湯沢~ガーラ湯沢間)、
北陸新幹線(安中榛名~上越妙高間)
※次の場合は、本サービスをご利用いただけません。
・盛岡駅をまたがって乗車する場合(東京方面⇔新青森方面、東京方面⇔秋田方面及び新青森方面⇔秋田方面)
・大宮駅で乗り継いで小山方面⇔熊谷方面を乗車する場合
・福島駅で乗り継いで白石蔵王方面⇔米沢方面を乗車する場合
・高崎駅で乗り継いで上毛高原方面⇔安中榛名方面を乗車する場合
・越後湯沢駅で乗り継いで浦佐方面⇔ガーラ湯沢を乗車する場合
※山形新幹線は東京~新庄間の、秋田新幹線は盛岡~秋田間の新幹線停車駅相互間完結でご利用いただけます。
※盛岡~新青森間及び盛岡~秋田間ではすべての列車が全車指定席で運転いたしますが、同区間完結でご利用いただく場合に限り、普通車指定席車両の空席をご利用いただけます。
※仙台~盛岡間の駅相互完結でご利用になる場合は、途中駅に停車駅のある「はやぶさ号」の普通車指定席車両の空席もご利用いただけます。
注意点として「タッチでGo!新幹線」の価格は、紙のきっぷの新幹線運賃・料金とは異なります。新幹線駅相互間(東京駅から宇都宮駅、高崎駅など)に乗車する場合は安いですが、新幹線駅以外から連続して乗車すると、運賃が打ち切られて計算されるため紙のきっぷより高くなる場合があります。
また以下の特別企画乗車券は発売を終了します。新幹線回数券が廃止になるということで金券ショップを利用していた人にとっては痛いのではないでしょうか。
でも、このサービスは短命に終わるでしょう。なぜならJR東日本はこのサービスの拡大の発表と同時に今回のダイヤ改正で東海道系統の特急列車を全列車全車指定席にすることと、ライナーの廃止を発表したことであり、更には、早期の段階で最終的に他社からの乗り入れを含む管内のすべての新幹線や特急列車及び首都圏の普通グリーン車を全列車全車指定席にする計画である事から、自由席(又は一部区間の指定席の空席利用か立席利用)しか使えないこのサービスは早々に廃止することでしょう。新幹線・特急の全列車全車指定席完了時にはもうJR東日本から自由席は消滅することから当サービスは自由席があるうちの一時的なサービスにすぎないと思います。