JR東日本は2021年3月のダイヤ改正から東海道線特急で走行する列車をすべてE257系に統一すると発表しました。これに伴い185系は「踊り子」から引退するということになります。
また現在新宿・東京~小田原間を運転している「湘南ライナー」「おはようライナー新宿」「ホームライナー小田原」は運転を取りやめ、代わりに「特急湘南」を運行すると発表しました。
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国鉄185系「踊り子」から置き換え・引退 うるさいモーター音もさようなら

今回特急踊り子はリニューアル車両であるE257系によって全車置き換えられることが発表されました。
これにより国鉄時代から活躍してきた185系車両は特急踊り子から引退となります。
鉄道ファンにとっては「うるさい」モーター音がたまらないという人も多かっただけに引退は残念だと感じる人が多いでしょう。
また、運行両数も最大15両編成で運転されており、JR東日本で運転されていた在来線特急の中では最大級のものでした。
185系は廃車される可能性も

特急踊り子に使用されていた185系電車は1986年3月にデビュー、約35年間活躍した節目の年で引退となります。
特急踊り子として走るのは引退ですが、今後185系に廃車が出てくるのかについても注目されます。
ただ、全ての車両が廃車になるのではなく、年末年始の臨時列車などに今後も使用される可能性があるのではないでしょうか?
「湘南ライナー」廃止・「特急湘南」化で値上げへ

JR東日本は「湘南ライナー」などのライナー列車は現行だと520円ですが、2021年春から「指定席特急料金」となるため値上げとなります。
一方で、踊り子で指定席を普段乗っている人にとっては値下げとなります。
「湘南ライナー」と「特急湘南」の値上げ幅を比較すると、大船までだと240円、小田原までだと500円それぞれ値上げとなります。そのため、通勤や通学で湘南ライナーなどを使っていた人にとっては「痛い出費」となりそうです。
特に東京~小田原間は倍額の値上げとなっている部分があります。
500円の値上げでサービスは変わる?

東京・新宿~小田原間では最大500円値上げとなります。
サービスはアップするのでしょうか?
サービス面としては座席の「窓側」のみコンセントが設置、スーツケースなどが置ける荷物置き場が設置されています。
座席も新しいものに変更され、「古い感じ」は今後無くなります。
ただ、ここに500円値上げの価値を感じるかどうかは人によって分かれるのではないでしょうか?
2021年3月から「東海道新幹線」「ロマンスカー」通勤に変わる?

小田原から乗車する方にとっては今まで520円で乗車することができるという安さで「湘南ライナー」を選んでいたという方も多いでしょう。
しかしながら、小田急ロマンスカーで通勤したとしても特急料金が920円、東海道新幹線の定期券専用の特急料金が990円ということを考えると、JRが最も高く1020円の特急料金となります。
2021年3月からは通勤・通学を東海道新幹線に変えるか、ロマンスカーに変える人も出てくるのではないでしょうか?
湘南ライナーから2階建て215系も引退へ 今後は廃車の可能性も?

オール2階建て車両の215系電車も登場当初、JR東日本が「ぜーんぶ二階建て」というキャッチフレーズで宣伝していました。
一見すると2階建てになることによって混雑回避ができると思う方も多いかと思いますが、いざ登場してみると2つしかドアがないため乗降に時間がかかってしまうことが問題視されてきました。
そこでJR東日本は停車駅の少ない「ホリデービューやまなし」と「湘南ライナー(平日)」に使用してきました。
しかしながら、2021年3月をもって特急化に伴い「215系」は東海道線から消える可能性が出てきました。過去には湘南新宿ラインや快速アクティーと使用された経歴もありますが、現在は使用されていません。
「湘南ライナー」廃止後は定期運用が無くなってしまうため、廃車になってしまう可能性もゼロではなくなってきました。
今後215系がどういった動きをしてくるかということも注目されます。