JR東日本の労働組合である八王子運輸区分会情報誌がネットで話題となっています。
話題となっているのは「都市対抗野球でのパブリックビューイング」の開催で会場としてホテルに合計140万円を支出するという内容です。
労働組合からは「社員の年末手当が約1か月減給」されている中での、弁当付きでのホテルでのパブリックビューイングは「現場の感覚とはかけ離れた経営判断」ということで、社員から批判の声が上がっています。
JR東日本は年末手当を1が月減給 労働組合「ホテルで弁当付きの観戦なんてふざけている」
JR東日本の労働組合から発表された資料では年末手当が1か月減給となっているにも関わらず、都市対抗野球のパブリックビューイングを八王子・甲府の2会場で実施するということです。
現場の声としては「年末手当を1か月減給されているのだから、ホテルでの弁当付きの観戦に140万円の経費を使うのはいかがなものか?」というのが本音ではないでしょうか?
140万円の経費をホテルの弁当付きに使うくらいなら、「現場の会議室で観戦をすること」「140万円を別の使い道にすること」を望んでいる社員もいるかもしれません。
「ホテルがJR東日本グループのホテルなら」と考えている方もいると思いますが、どうやらグループ会社以外のホテルで行う可能性が高いです。
会場となるホテルが明記されていないので分かりませんが、少なくとも八王子にはJR東日本が運営するホテルはなく、最も近いもので立川となっていることから可能性としては低いでしょう。甲府についてもJR東日本運営のホテルはありません。
最後には「まともな会社を取り戻そう」という文章が掲載されており、経営幹部の判断が間違っていると言わざるを得ないのではないでしょうか?
JR東日本経営幹部に批判 経費の使い方に理解を得られるか
また、JR東日本八王子運輸区分会(Twitter)によると、「人を大切にする経営姿勢へと改めることなどを求める意見書を提出した」「そんな金があるなら還元してください」とのコメントを発表し、経営幹部への怒りをにじませています。
ネット上では都市対抗野球の場について「飲みと挨拶回りの場、イニングの間にビールを早く取ってくる選手権」など都市対抗野球が実際は飲み会状態になっているという指摘や、コロナで経営状態が悪化する中で「株主から理解が得られるのか」と疑問の声が上がっています。
都市対抗野球の観戦を中止するということではなく、経営幹部が「社員が納得できる経費の使い方」ができているのかということが今回の焦点になりそうです。
新型コロナウイルスの影響で価値観が多様化している中で、今回の経費の使い方に疑問を持っている社員は多いのではないでしょうか?
JR東さんの財務規模なら140万なんて誤差未満でしょう。フローキャッシュが35億しか無い、といって大騒ぎになる会社ですから。