12月18日、JR東日本は2021年3月13日に実施されるダイヤ改正の詳細を発表しました。
概要
○新幹線上野~大宮間の所要時間短縮
○上越新幹線にE7系を追加投入
○東海道線特急の利便性・快適性向上
・特急「踊り子」をE257系リニューアル車両に統一
・通勤に便利な特急「湘南」の新設
・新たな着席サービスの導入
○東京100km圏の主要路線での終電時刻の繰り上げなど
○房総・鹿島エリアにE131系新型車両を投入
○新駅開業(奥羽本線:泉外旭川駅)
○ご利用状況に合わせた輸送体系の見直し
新幹線
1. 上野~大宮間の所要時間を短縮します
上野~大宮間の埼玉県内において最高速度130km/h運転を実施し、東京から各方面への
所要時間を短縮します。
※接続や行き違いなどの都合により、終着駅までの所要時間が短縮しない列車もあります。
【東京から主要駅への所要時間(最速)】
2. 上越新幹線の利便性・快適性を向上します
(1)上越新幹線E7系の乗車チャンスを拡大します
上越新幹線にE7系を追加投入し、「とき(Maxとき)」「たにがわ(Maxたにがわ)」のうち
新たに12本の列車をE7系で運転し、快適性を向上します。
【E7系で運転する「とき」「たにがわ」の本数】
(2)朝通勤時間帯「たにがわ」の時刻・行先を見直します
朝通勤時間帯に運転する「たにがわ」の時刻をご利用の多い東京着7時台に見直し、行先を上
野から東京に変更します。
【時刻・行先を見直す「たにがわ」】
3.その他
お客さまのご利用状況に合わせて、輸送体系を見直します。
〇東北新幹線「はやぶさ37号(東京16:28発・新青森行)」、「はやぶさ20号
(新青森11:20発・東京行)」は、運転を取りやめます。
〇上越新幹線「たにがわ473号(上野18:52発・高崎行)」は土休日の運転を取りやめ、
平日のみの運転に変更します。
在来線
1.東海道線特急の利便性・快適性を向上します
(1)特急「踊り子」をE257系リニューアル車両に統一します
首都圏と伊豆エリアを結ぶ特急「踊り子」をE257系リニューアル車両に統一し、快適な
移動空間を提供します。また、一部列車の停車駅を変更します。
(2)通勤に便利な特急「湘南」を運転します
東京・新宿と小田原間を結ぶ特急「湘南」は、E257系リニューアル車両で平日の朝通勤
時間帯に上り列車10本、夕夜間帯に下り列車11本を運転し、通勤着席サービスを向上します。
※これに合わせて、185 系などで運転していた「湘南ライナー」「おはようライナー新宿」
「ホームライナー小田原」は、運転を取りやめます。
(3)特急「踊り子」「湘南」に新たな着席サービスを導入します
普通車の全席において事前の座席指定が可能となるほか、座席の指定を受けなくても空席を
ご利用いただける新たな着席サービスを導入し、お客さまの着席ニーズにお応えします。
サービス導入日 2021年3月13日(土)
対 象 列 車 特急「踊り子」(東京・新宿・池袋~伊豆急下田・修善寺間)の普通車全車両
特急「湘南」 (東京・新宿~小田原間)の普通車全車両
2.終電時刻の繰り上げなどを行い、保守作業時間を拡大します
主に東京100km圏の主要路線で終電時刻の繰り上げなどを行うことで、保守作業時間を
拡大し、作業従事者の働き方改革推進や鉄道設備の設置・保守のスピードアップによるサービス
向上を図るとともに、新型コロナウイルス感染症の拡大を契機としたお客さまの行動様式の変化
に対応します。
お客さまにはご不便をおかけいたしますが、ご理解をお願いいたします。
※土休日の詳細時刻につきましては、2021 年 1 月中旬頃に JR 東日本ホームページで公表を
予定しております。
※最終的な列車時刻は、2021 年 2 月 25 日(木)発売予定の「JR 時刻表 3 月号」でご確認ください。
3.房総・鹿島エリアにE131系新型車両を投入します
内房線、外房線、成田・鹿島線の一部区間で、E131系新型車両での運転を開始し快適性を
向上します。また、E131系を投入する区間ではワンマン運転を実施します。
【E131系を投入する区間】
○内房線
木更津~安房鴨川間
○外房線
上総一ノ宮~安房鴨川間
○成田・鹿島線
成田~鹿島神宮間
※ワンマン運転実施区間は、佐原~鹿島神宮間となります。
4.新駅「泉外旭川駅(いずみそとあさひかわ)」が開業します
奥羽本線の秋田~土崎間に『泉外旭川駅』(秋田県秋田市)を開業します。
奥羽本線と男鹿線のすべての普通列車(快速列車含む)が停車します。
※快速「リゾートしらかみ」は、通過します。
5.その他
お客さまのご利用状況に合わせて、輸送体系を見直します。
○山手線(内回り・外回り)、宇都宮線(上り)は、朝通勤時間帯の運転本数を見直します。
○東海道線、宇都宮線、高崎線は、日中帯の運転本数を見直します。
○常磐線各駅停車は、土休日の我孫子~取手間で終日の運転を取りやめます。
○東北本線(仙台エリア)は、運転間隔の均等化を図るほか、拠点となる駅で折返し運転を
実施することで、利便性向上を図るとともに輸送障害の影響を受けにくい輸送体系とします。
これにより、東北本線と常磐線の一部時間帯で運転本数を見直します