秋田港駅に放置されている24系に強制執行をする旨の公示書が掲示されました。

秋田港駅にある大量の24系とは?

秋田県秋田市にある秋田港駅には2015年に廃止となった寝台特急「あけぼの」で使用していた青森車両センター所属の24系が留置されています。

元々、コンゴ共和国へ電源車を含め計27両が輸出される予定で、同じく輸出予定だったJR貨物のDE10・DE11機関車5両も留置されています。

2015年秋に青森車両センターから秋田港駅に回送され、一時期は大浜埠頭へ移動されましたが、邪魔になるのと港に置く契約期間が切れたことにより2019年12月には再び線路上に戻り、秋田港に留置され続けています。

JR東日本から貿易会社に譲渡され、輸出までの間、秋田臨海鉄道が預かっているという形でした。しかし、輸出が難航し月日が流れ放置される事態となり、2020年4月23日には24系の複数の車両の鍵が開けられて、方向幕が盗まれる事件が発生しました。

更には場所を貸している秋田臨海鉄道も事業停止で会社が解散することとなり車両の行き場がなくなってしまいました。

強制執行で処分されるかも

ついには民事執行法による「明渡しの催告」という法的手続きが取られました。債権者は秋田臨海鉄道株式会社、債務者はロイヤルエンタープライズ株式会社です。

ロイヤルエンタープライズが鉄道車両(24系27両、機関車5両)により秋田臨海鉄道の土地を不法に占拠しているという状態です。このまま債務者が土地を明け渡さなければ8月10日14時に強制執行がされます。

通常なら土地を占有している物件は目的外動産となり、債務者に引き渡すか、債権者の意思表示がない場合は執行官の判断により売却もしくは廃棄されます。

債権者が今まで放置していることから、恐らく廃棄されることになると思われますが、鉄道車両が目的外動産になることは前代未聞で、安易に動かすことは困難です。資産価値は無いに等しいですから、解体される可能性が高いと思われます。

廃棄は業者に発注することになり、この費用も執行費用として、債権者が負担することになりますが、執行官の判断で債権者が引き取ることを認めることはできません。

24系の行方は?

青山トラン・ブルー株式会社という24系を復活させるという目的で設立された会社が、24系を引き取ろうと活動しているようです。しかし、2022年4月11日に設立されたばかりの会社で、保管場所や維持など課題は山積みです。

今回の件は法的手続きによる処分ですので、廃棄となれば誰かが引き取ることはできません。存続を望むのであれば、債務者が引き取るか、客観的に価値を認めさせる必要があります。

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