2月16日、遅れていた特急ひたち22号が8時間遅れで上野駅に到着しました。

始発駅で水と乾パン支給

仙台~いわきを特別快速、いわき~品川を特急ひたち22号として運転される予定でしたが、悪天候の影響で大幅な遅れが発生していました。その影響で行先は上野に変更されました。

仙台駅を所定では13時57分発のところ、運転を見合わせおり約4時間遅れの17時56分に発車しました。この時点で長期戦が予測されており、始発駅で水と乾パンが支給される異例の事態になりました。

仙台出発時点で明朝に到着予定

この時点で「この先、大雨と強風のため、東京への到着が明朝になる可能性があります。ご承知の上、ご乗車願います。」と案内がありムーンライト化が確実になっていました。

途中雨量制限で緊急停車を繰り返すなど、かなり無理な運転がされましたが、ここまで運転を継続するのには理由がありました。

実は大学受験を控えている多くの学生が、首都圏への受験のために当該列車を利用していたのです。人生がかかっているかもしれない受験生のためにJR東日本は過酷な環境の中列車を動かし続けたのです。

とはいえ抑止や徐行を繰り返す列車はかなり過酷で、定期的に食料の配給がされました。いくら快適な座席やコンセントがあるE657系であるとはいえ、ファンが好んで乗る185系のムーンライトとは単純な比較はできませんね。

上野駅到着は早朝に 列車ホテルで車内開放

厳しい道のりではありましたが、列車は無事に上野駅に到着することができました。所定は18時37分のところ約8時間遅れの2時38分到着となりました。なお4時45分まで列車ホテルとして車内が開放されました。

東北新幹線不通による移動難民がいるとはいえ、通常なら運転再開まで待つようにアナウンスされます。今回は受験生が乗車していることに配慮して、全力をあげて運転し走破することができました。

仙台 1756 (+239分)
岩沼 1820
相馬 2114 (+375分)
原ノ町 2149
いわき 0007 (+469分)
日立 0101
水戸 0125 (+479分)
上野 0238 (+481分)

当該E657系カツK6編成

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