近鉄で「ボロ車両」と言われている近鉄スナックカーですが、廃車とせずに改造してまだ使うことが分かりました。

しかし、定期列車としては2021年春のダイヤ改正までに特急列車から引退となっている近鉄「元スナックカー」ですが、一体なぜでしょうか?真相に迫ります。

近鉄まさかの42年経過した車両を魔改造 ラストランはまだ先に

五位堂検修車庫で元NS40・50車両がPN化改造中

近鉄の車庫である五位堂検修車庫には元NS40編成またはNS50編成があおぞらⅡに改造されるため、現在塗装をはがしている最中であると推測されます。

方向幕には「あおぞらⅡ」の文字がしっかりと記載されており、これからPN化改造をされることが分かります。

PN化とは「あおぞらⅡ」の電算記号がPNというところからきています。

実は元々4両だった中間車を引き抜いて2両に

こちらは2020年6月に出した記事です。この時点で4両編成だったNS40編成の中間車2両を引き抜き、中間車両を廃車にするということが行われていて、当サイトでもPN化改造されるものとの予想をしており、今回見事に的中した形となりました。

中間車の2両は陸送されすでに廃車となっています。

実は「N40・50編成」は嘘・デマだと発覚 非公式な情報だった 

当サイトではN40・N50編成という取り上げ方はしていませんでしたが、Twitter上をはじめ、他のメディアでもN50編成という表記をしているところも多かったと思います。

ただ、近鉄の編成表には「N50編成」は存在しないということで、嘘・デマ情報だったということが今回発覚しました。

多くのTwitter上の皆さんは誤解されていると思うので、当サイトの読者の方にはお伝えしておこうと思います。

一体なぜ?NS40・50編成をPN化改造する理由 置き換えはPN03?

なぜわざわざ車齢40年を超える「ボロ車両」を近鉄はPN化改造するのでしょうか?

理由は15200系PN03編成の置き換えではないかと言われています。この車両は「スナックコーナー」の準備室を備えている車両で、近鉄で使用されている車両の中でもかなり古い部類の車両です。車齢はなんと51歳(2021年現在)になります。

PNは元々団体専用の臨時列車に使われる車両で、毎日運転される訳ではないので、必要な時に使うという立ち位置で使用されています。そもそも近鉄で行われる団体専用の臨時列車の多くは鉄道ファンが乗るので、別に多少ボロ車両でも鉄道ファンにとっては嬉しいと感じる人もいると思います。

なので、「車両が古くても、それでいいという価値観の人に乗ってもらう車両」ということになります。

今まで使用してきたあおぞらⅡのPN03編成を引退させる可能性が高いですが、あとはどれを引退させるかということも今後注目ですね。

プレスリリースの「特急列車から引退」という怪文書の意味・2つの理由とは?

通常鉄道車両が引退する時は「○○系は定期列車からの運用から離脱します」とプレスリリースに書くのが通常です。

しかしながら元スナックカーの12200系は「特急列車の運用から外れる」という怪文書を書いていました。ここには鉄道ファンの多くの人が注目しており、「普通列車で運転される」とかそういった噂が立ったほどでした。

普段から近鉄スナックカーを知っていた人にとっては「そんなこと当たり前」だと思っていた人も多いかもしれませんね。

しかし、今回明確に「スナックカーはあおぞらⅡに改造して生き残る」という意味ということが2つの意味のうち1つの意味であることが今回分かりました。

ここであえて「2つの意味」という風にしましたが、もう1つの意味とは何でしょうか?

スナックカーのラストランも実はダイヤ改正後だった

スナックカーのラストランがダイヤ改正の後に行われるというのも、もう1つの理由です。確かにきっぷを買って乗車できる特急列車は2021年3月のダイヤ改正ですが、スナックカーは団体臨時列車としてダイヤ改正後も運転されます。

運転されるのはクラブツーリズムでの団体専用の臨時列車で、当サイトを普段から見てくれていた人の多くの人が申し込みができていたという風にこちらでは把握しています。

値段はそこそこしますが、何より行程が面白いですし、中での会話に価値を感じれる方であれば、それ相応の値段だと思います。

これが、「特急列車から引退する」謎解きの2つの理由です。本当に推理小説の犯人みたいに「意図を気づいてほしい」という近鉄広報部の人の意図が今回分かってよかったと思います。

【近鉄クオリティ】51歳の車両を40歳で「ハイレベルすぎる」置き換えへ

通常他の鉄道会社では短いと13年、平均でも30年使ったら捨てるという会社が多いです。

しかし、近鉄ではなんと51歳の車両を余すところなく使い倒し、40歳を超えている車両を「リフォームの匠」を動員して、まだ使い倒す気でいるという「近鉄クオリティの精神」というべきでしょうか。「なんということでしょう」と本当に言いたくなりますね。

この古い車両を限界まで使い倒す精神は、「そこにシビれる!あこがれるゥ!」と近鉄ファンなら叫びたくなるに違いありません。

とにかく「鉄道趣味としては色々ヤバい」近鉄に憑りつかれた鉄道ファンは多いですし、あと10年くらいは近鉄のボロ車両を趣味で楽しめると思うと、少し安心しました。これからも「近鉄クオリティ」に期待して動向を温かい目で見守ることにしましょう。

ある意味スナックカーはまだ引退しないということも言えると思いますし、最低あと数年は使い続けるということではないかと思います。

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