JR北海道は、2022年3月16日に発生した福島県沖地震により脱線したH5系ハシH2編成は、廃車となる公算が大きいと発表しました。同社は2022年3月期連結決算に、損失額として14億円を特別損失に計上しました。

被災状況が明らかに

3月16日23時36分頃、福島県沖を震源とするマグニチュード7.4の大地震が発生し、やまびこ223号(H5系+E6系連結の17両編成)が福島~白石蔵王駅間で脱線しました。17両編成のうち13号車以外の16両が脱線し、合わせて68の車輪の軸のうち60基がレールから外れました。

JR東日本管内でJR北海道車両が破損しましたが、天災ということで、JR北海道が負担することになります。また、車両保険未加入であったことがわかっています。

JR北海道より

車両には、脱線時にかなり強い力がかかったとみられ、車体のゆがみ、台車の曲がりやモーターの破損が確認されました。H5系H2編成は2014年に製造され、わずか8年という短命になりました。1両あたり4億5000万円のコストとすると、1編成(10両編成)約45億円です。減価償却があるとはいえ、同社にとってかなり厳しい損失となりました。

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