8月5日、東海道線の大船~藤沢間を走行中の列車が、電柱に衝突する事故がありました。
被害状況は?
現場の状況などから、走行中の列車の先頭車両が線路内で垂れ下がった電線に引っ掛かり、その勢いで倒れた線路脇の電柱に接触したと言われています。接触した衝撃で、先頭が大破し内装が剥がれるなどしましたが、自力で回送しました。事故の当該はE231系S-14編成です。
停電が発生し、空調の止まった車内に閉じ込められる乗客が相次ぎました。救出に4時間以上かかった人もおり、タクシー乗り場には行列ができました。東海道線は終日運転を見合わせたため、東海道新幹線の全種別が小田原、熱海に臨時停車しました。
事故があった約1週間前の7月29日に撮影された前面展望を確認すると、電柱が若干傾いていることがわかります。電柱の経年劣化で電柱が傾き、電線が垂れ下がった可能性があります。
2015年には山手線神田〜秋葉原間で架線柱倒れたことがありました。当時には運転士が傾きに気づきましたが、教訓が生かされていないと批判の声があがっています。