10月17日、SLやまぐちを撮影するために里芋畑に侵入し葉を折った撮り鉄が話題になりました。
撮影の邪魔だからと農作物を破壊
「SLやまぐち」は通常はC57 1が牽引するところ、故障の影響でDD51 1043が代走に入っています。そのため「DLやまぐち」とも呼ばれ逆に珍しいと普段より人気を集めていることは記事でも紹介しましたが、残念ながら違法行為をする非常識な撮り鉄が現れてしまいました。
SLやまぐちを撮影しようとJR山口線の宮野から仁保間にある大山路踏切に訪れた撮り鉄が、付近にある里芋畑に侵入し葉を折るなどの破壊行為をしました。こういった事例は過去に何度もあり、構図的に列車と植物が被ってしまうのが嫌というあまりにも身勝手な理由です。
投稿者によると犯人は悪びれる様子もなく「茎から切りたかったけど太過ぎてダメだった」と仲間と思われる人に大声で話していたとのことです。逆ギレされるのが嫌だったから注意をしなかったというのは正しい判断だったと思います。耳を傾けるとも思えませんし、トラブルに発展し怪我人が出たら二次災害になりかねません。
こういったごく一部の非常識な撮り鉄によって撮り鉄全体のイメージが下がってしまっています。また撮り鉄に優しく撮影に協力的な農家に対してもそういったことをしてしまうので、マナーよく撮影をしている撮り鉄と農家が築き上げてきた信頼も壊されてしまいます。
今回の行為は不法侵入や器物損壊にあたります。写真1枚のせいで農家は深刻な被害が出てしまいます。現実的に摘発されるかどうかではなく、やっていることが違法で損害を与えているということが重要です。
車両だけを写すのが全てではなく、沿線で撮っているのであれば、周りの風景や植物は障害物ではなくそれらも含めて1つ作品です。違法行為をしてまで撮影をした写真に価値などなく、恥じるべきものだと思います。