7月19日、JR四国の多度津工場でキハ40系の床下が改造されている姿が目撃されていました。その内容がかなり衝撃的で凄いので紹介します。
廃車済みの気動車にインバーターを取り付ける
7/18(土)
— 南海急行 (@JR_Local_train) July 19, 2020
団臨まで時間があるということで、初めて多度津工場を覗きに行くととんでもないヤツが出てきました。
DPU(ディーゼルパワーユニット)を搭載したキハ40が試験運転を行っていました。
関東の209系の台車を流用して行われた昨日限りの試運転
貴重なものを見る事が出来ました。 pic.twitter.com/y4vGX10XTG
当該は廃車(除籍)済みのキハ40-2146です。元々あったエンジンが撤去されなにやら近未来チックな機器が取り付けられていますが、よく見ると電車でお馴染みのインバーターのようです。新品の日立製のVVVFインバーターの他に電動機やディーゼルパワーユニット(DPU)を搭載し電気式気動車化されました。これにバッテリーがあればハイブリッドですが、有無は確認されていません。
DPUは中村自工が開発している気動車用パワーパックです。また台車はJR東日本の209系で使われたDT61ボルスタレス台車を流用しました。実際にこの状態で走行したとのことで、ブレーキは併結された1000系で制動されました。
気動車をハイブリッド車両で置き換えることはよくありますが、気動車をハイブリッドに改造するのは稀に見ない事例だと思います。汎用性が高いことがさらに証明されたキハ40系ですが、今回の改造が実用化されたら相当注目が集まりそうですね。