2019年5月31日に、コンビニ大手「セブンイレブン」はnanacoカードでの利用で100円(税抜き)で1ポイントのポイント還元を6月末で終了すると発表した。
2019年7月1日からは200円(税抜き)で1ポイントの還元率に変更となり、nanacoカードでの還元率は1%から0.5%に減少する。※ロフトとイトーヨーカドー(アリオ)については200円(税込み)で1ポイントとなる。
nanacoカードの代わりとして7pay(セブンペイ)を導入するが200円(税抜き)で2ポイントの還元率で使い勝手が悪そうだ。
100円(税抜き)で1ポイント還元が終了!なぜ?
セブンペイわかってはいたけど始まる前にオワペイに。チャージ式でOrigamiのようなクレカダイレクトなし。セブンでは7月からはpaypayかlinepayで。 pic.twitter.com/rTPx0IcpSe
— フルパプリカジャケット (@sg91kAbze1dci4l) 2019年5月31日
セブンイレブンでは2019年7月1日から新しい決済方法の7pay(セブンペイ)のサービスを開始する。
これに合わせてnanacoポイントの還元率を下げ、2019年の9・10月中のみ7pay(セブンペイ)の還元率を1.5%に上げることで、nanacoカードからの移行を促進させる狙いがあると考えられる(前後の7月から9月と11月以降は還元率が1%に変更される)。
ただし、7payでも200円(税抜き)でのポイント付与となるので注意が必要となる。
7月1日からnanacoカードを使うメリットは?
nanacoカードはよくセブンイレブンを利用する人の他、現金でチャージするためクレジットカードを使いたくない人や、スマホを使った電子マネーの取り扱い難しい人々にニーズがあった。
また、セブンイレブン側のnanacoカードにチャージをすることによって「お客の囲い込み」をすることができていたので決してメリットがないわけではないはずだ。
しかし、他の決済方法に比べて、タバコを買うときはポイントが付かないなど、デメリットも存在している。
ビューカードを使ったSuicaでの決済では1.5%ポイント還元でき、タバコの支払いもできるので紹介しておく。
還元率が下がることで楽天カードやSuicaなどに流れる人もいそうで、正直あまり還元率が下がってるのにnanacoにこだわって利用する意味はないと考えます。
今回の200円からのポイント付与と還元率変更で、合計金額が200円に満たない買い物が多い若者はセブンイレブンの決済方法から離れていくと考えられます。
7pay(セブンペイ)ですら普及は難しい?還元率変更で他の決済手段に苦境を強いられる?
また、7月から7payのほか、LINEpayなどそのほかの決済方法が追加される。
中でもLINEpayは還元率が高く、筆者もLINEpayを使って買い物をしたが、330円の買い物で10Pついてきた。還元率にして約3%で7payに還元率で大きく差をつけている。
セブンイレブンにとってはLINEpayの導入で、決済は簡単になりそうだが、お客の囲い込みができないため他社にお客が流れるといったデメリットもある。
これらのことから7月から始まる7payやnanacoカードは今後苦戦を強いられることになると考えられる。
今後はnanacoの「勧誘合戦」は行われない?
これはセブンイレブンで働く人にしか関係のないことだが、nanacoの顧客を獲得しようとnanacoカードの発行枚数を競い、上位店舗にはギフトカードや商品が用意されている「勧誘合戦」が行われてきたが、今回の7payへのシフトで勧誘しても顧客が獲得できないことや縮小されていくので、今後は行われないかもしれない。
セブンイレブンの店員にとっては店長にプレッシャーをかけられて「勧誘」をする必要がなくなるので、ちょっぴり嬉しいと思っている人も多いことだろう。