2020年4月17日、新型コロナウイルス感染拡大によって16日緊急事態宣言が全国に拡大されたことに伴い、本来のラストランの日時を早めて、17日ラストランとなりました。最終日の乗客は座席が埋まる程度で、2両編成で運行されました。新十津川駅では地元住民と思われる方が最後の姿を見ようと訪れていました。

緊急事態宣言拡大でラストランを早める JR北海道は他県から鉄オタが来れないように前日に発表

JR北海道より

JR北海道がプレスリリースを発表したのは16日20時ごろ、東京から北海道へこの発表を見て向かおうとしても21時ちょうどのANAの羽田発新千歳空港には間に合わず、翌日出発だと札沼線の最終列車には間に合わないという時間に発表されました。そのほかの地域についても物理的にたどり着けないような時間帯だったことは容易に推測できます。

緊急事態宣言が全国に拡大されたのがきっかけの一つですが、警備員を配置しないと安全運行ができない状況だったことを考えると、警備員を配置することで余計な経費が掛かっていたわけですし、JR北海道としても早めにラストランにしたかったのではないかと推測できます。「鉄オタの迷惑行為がまったく今回の影響を与えなかった。緊急事態宣言が全国に拡大されたことが全ての原因だ」というのは少し違うように思います。

札沼線新十津川駅から発車する「最後の最終列車」 ラストランの様子

札沼線新十津川駅を最後に発車する「最後の最終列車」の出発風景です。2両編成で運行されており、道民の皆さんが車内から手を振っている様子がTwitter上にアップされています。

新型コロナウイルスでラストランが早められたとはいえ、多くの人が集まりました。道内の人だけでこれだけ集まるということは、もし全国から人が来ていたと考えると札沼線のラストランだけでも感染拡大をしてしまった可能性があるので、JR北海道の決断としては正しかったのではないでしょうか?

最終列車には乗客が119人も乗車しました。車内を見る限りでは立ち席が出るほど混雑しておらず、ほとんどの方が着席されている様子が分かります。最終列車では地元住民と鉄オタがトラブルを起こすこともなく、緊急停止したという情報もありませんので、平和にラストランが行われたことは良かったと思います。

ただ、ラストラン以前から、地域住民の方や地元高校生とのトラブルで沿線住民の方に不快な思いをさせてしまい、本来必要でない警備員をJR北海道が配置し、鉄道会社にも迷惑をかけてしまっていたのは同じ鉄道ファンとして申し訳なく思います。

大多数は常識のある人だと思いますが、一部が列車を止めたり、高校生とトラブルを起こし警察に立件される事件が多発していたという事実は今後消えることはないと思いますし。今後他路線でラストランとなる場合には今回の件が影響することもあり得るのではないでしょうか?

沿線住民の方に迷惑をかけてしまった人は今一度、自分がやったことに対しよく考えてみてはいかがでしょうか?

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