内閣が設置した「新型コロナウイルス感染症対策本部」よりは発表された「多数の方が集まるような全国的なスポーツ、文化イベント等については、大規模な感染リスクがあることを勘案し、今後2週間は、中止、延期又は規模縮小等の対応を要請する」 という発表により、2月29日から3月15日まで間、ディズニーランド及びディズニーシーは臨時休園となりました。しかしディズニーリゾートの周りを走るディズニーリゾートラインは通常通り運行されています。休園していても動くリゾートラインの様子をお届けします。

ディズニーリゾートラインとは?なぜ運休しない?

ディズニーリゾートラインは、2001年7月27日に開業した株式会社舞浜リゾートラインが所有する跨座式モノレールの路線です。 株式会社舞浜リゾートラインはあくまで鉄道事業者であり、 ディズニーリゾートラインはアトラクションではなくパーク外の公道上空を走っているため、鉄道事業法に基づいた公共交通機関です。そのため運休などを行う際には国土交通省などへの書類の届け出などが必要となります。その手間を考慮すると乗客が見込めなくても運行した方が良いという判断となりディズニーリゾートの施設が休園となってもなお運行という結論になったようです。

実際に一周乗ってみた

リゾートゲートウェイ・ステーション駅(撮影3月1日)
日曜午後5時の光景とはとても思えない
券売機
12台中2台しか稼働しておらず調整中の文字が目立つ

実際に3月1日の日曜日午後5時ごろにディズニーリゾートラインに乗りに行き、リゾートゲートウェイ・ステーション駅より一周乗車してきました。ディズニーリゾートラインでは一回の入札で一周乗車までは認められています。値段は1乗車で260円です。まずリゾートゲートウェイ・ステーション駅に来て驚いたことは券売機が全12台中2台しか稼働していなかったということです。利用客の見込みの少なさが伺えます。普段はフル稼働でも列ができるところ1台でも十分足りるほど人が少なかったです。

前面展望はほぼ満席
中間車はほとんど人はいない

そして実際に乗車してみたのですがいざ乗ってみるといわゆる全くの空気輸送状態というわけではなく以外にもこの状態のディズニーを楽しもうとするディズニー好きやこの珍しい状況を見物に来た鉄道好き、親子連れなどの乗車があり、車内は閑散としていたわけではありませんでした。特に先頭車両に人が集中しており前面展望を楽しむ人が見られました。それぞれがこの特殊で二度とみられないディズニーを楽しんでいる様子でした。

ディズニーランドの駐車場
閉園しているため車の姿はない
撮影スポットで人気の地球儀の噴水
水は出ていた

車窓からは見える普段は常に満車の駐車場に車が1台も止まっていない光景には、目を疑うと同時にもう二度と見ることのできないものだと感じました。 ホームに降りると園内がよく見えるのですが、キャストすらおらず静まり返っていました。

乗車した車両

ダッフィー&フレンズライナーの車内

今回乗車した車両はダッフィー&フレンズライナーと呼ばれる5月31日までの期間限定のラッピング車両でした。ディズニーリゾートラインの車両は6両編成なのですが6両全て違うキャラクターをイメージした内装となっており何度乗車しても楽しめる車両となっています。シートやつり革はダッフィーをイメージしたモコモコとしたものになっており通常車両とは全く異なる内装は園内に入らなくてもキャラクターの世界を楽しめるものでした。

普段味わえない体験ができるという点では乗りに行くのもいいかもしれませんが、休園になっている趣旨に背くことになります。ディズニーリゾートライン自体の乗車率は低いですが舞浜までの交通手段によっては感染するリスクがあるかもしれません。筆者は体調に十分配慮したうえで車で現地まで行きました。前面展望も短時間とはいえ人が集中しているので怪しいところです。

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