上越新幹線 E4系 運用変更を発表 記録はお早めに
Wikipediaから引用
ついに全国を走る新幹線の中で唯一上越新幹線だけが2階建て車両で運転されていますが、廃止に向けてJR東日本が動き出しました。
現在は東北新幹線から転属してきたE2系がE4系を置き換えますが、将来的には現在北陸新幹線を走るE7系も導入する予定です。(将来的に速達性の高い種別は全席指定になるのかなあ)
越後湯沢で変更の旨が発表されました。
越後湯沢駅で運用変更の旨の張り紙がありました。
上下合わせて10本くらいがE4からE2に置き換わるようです。
上越新幹線のMaxが一部廃止へ
ついにMaxの運用廃止となる最初の運用変更が告示されました。
廃止になる前に、発車標の撮影をお忘れなく!!!
あとで後悔しないように、、、 pic.twitter.com/uSca1y5CQc
— i♡LINOAS (@LINOAS_YAO) 2017年11月7日
発車標もそうですが近い将来「2階建て」という表現も新幹線ホームから聞けなくなる日が来るでしょう。
https://twitter.com/tetsuyume_09/status/927900432692686849
裏には無線LANを導入している新幹線を増やしたいJR東の思惑
【JR東 新幹線で無線LAN整備へ】JR東日本は、東北、上越、北陸、秋田の各新幹線で無料の公衆無線LANサービスを始めると発表。来年夏から順次整備、2019年度末までに全体の8割弱にあたる958両で利用可能に。 https://t.co/hqxEcg0MpV
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) 2017年11月7日
JR東日本は2019年度末をめどに公衆無線LANを導入すると発表があった。
これに伴い、老朽化が進んでいるE4系を置き換え無線LANを使える車両を増やしたり、車内コンセントの多い車両を増やして車内サービスの向上を図ろうとしている。
早々と引退するE4系に無線LANを設置するとコストがかかり効率も悪いのでおそらく取り付けは引退までされないだろうと思う。
競合の交通機関で苦戦する上越新幹線
沿線の人口が少なく少ない乗客を奪い合っているというのが今の状況だ。
実際スキーは越後湯沢のイメージがあるが冬季以外はあまり人がいないだろうし、新潟と聞いて観光地が115系と新津の鉄道資料館しか思いつかない。(鉄道ファンの考え方)
一般の人からすれば新潟行って何するの?と思うだろう。
つまり、あまり需要がなく終着駅の新潟駅ですら魅力が低いのが特徴である。
関西なら大阪、京都、奈良、神戸と各都市に名物や観光地が点在するところが行き先の東海道・山陽新幹線とは比較にならないほど魅力度が違う。
東京(新宿)~新潟間は安い高速バスと競合が激しく、いくらスピードが速くても新幹線は片道1万円、それと比べバスは3000円前後の値段だ。
また、鉄道が好きでなければ18切符より高速バスの方が乗り換えがなく、車内設備がグリーン車より豪華な3列シートのバスを選ぶ乗客も増えており、JRは東京~新潟間で苦戦している。
上越新幹線は基本的に指定席特急券が必要ない新幹線と言われているほど、乗客の新幹線の中ではかなり乗客が少ないといっても過言ではない。(JRだけでなく沿線自治体が衰退していることもあるが、終着駅の新潟市も衰退が激しい。新潟交通の電車線が廃止になりJR以外の鉄軌道が存在しない政令指定都市として有名である。)
筆者も乗ったことがあるが新潟~大宮までノンストップの列車を除けば時間ぎりぎりで飛び乗っても一度も座れないことはなく、むしろ終点まで隣の人が座らなかったくらい閑散としている。
自家用車で行動する人数が2人以上であれば北関東や南関東の人は高速道路を使っても新幹線と時間が変わらないことだけでなく価格面や利便性で非常に不利なので、新幹線の利用価値が薄れてしまっている一面もある。(快速と新幹線の速達列車が接続しないなどで待ち時間が30分延びるなどダイヤ面での問題も抱えている)
おまけに現在までインターネットが高崎から長岡間でほとんどインターネットが接続できず、車窓がトンネルの中で利用者が苦痛を感じているのも事実である。
対して高速道路を走る高速バスはインターネット接続ができるのでかなり不利なところだろう。
上越新幹線の高速化をしたいJR東
現在高速化に向けてE7系を使った試験運転が行われている。
日本一、最高速度が低い(フル規格で建設された新幹線の中で)上越新幹線の最高速度を引き上げたい考えだ。
これに伴い、北陸新幹線の列車も高崎から大宮間で高速化ができるので、おそらく
20××年 ダイヤ改正 東京~金沢 最速〇〇分 (〇〇分短縮)
と宣伝するに違いない。
鉄道ファン以外でも東京新潟間と東京名古屋間は距離と運賃が大体同じなのに対し、上越新幹線は所要時間が遅いというのを感じている人もいるだろう。
お客からすれば東京新潟は飛行機と競合していない。
急いでいる客にとっては上越新幹線は「殿様商売」と思われてしまうこともある。(今まで最高時速の引き上げもなく最近各駅タイプの列車を増やして速達列車は臨時が多いことも要因だろう)
乗客がある程度不満をもっていることは想像できる。
これを払しょくするためにも無線LANと高速化で新たな価値を生み出そうとしている。
このことをきっかけに乗客数が増えてくれればうれしいが、難しいかもしれない。
最後に
今まであまり変化のなかった上越新幹線。
一鉄道ファンとしてE4系が役目を終えてしまうのは悲しいことだが、上越新幹線の新たな新時代を築くための先駆けと考えれば仕方のないことだと思う。
整備新幹線より最高速度が低い上越新幹線がどれくらいスピードを上げてくるのかそれも楽しみである。(さすがに300km/hは難しいだろうが、275km/hなら達成可能である。下り勾配を利用し200系新幹線もかつて275km/h運転をしていた。)
これからどのよう変わっていくのか今後の進展に注目だ。