関西旅行で使いたいお得なフリーきっぷを徹底解説!
今回は関西旅行で使いたいお得なフリーきっぷを徹底解説していきたいと思います。
関西のフリーきっぷと観光地の入場券が一緒についてくる
関西のフリー切符は関東のフリーきっぷに比べてお得な場合が多いです。
それは乗車券と施設や特典がセットになって発売されていることが多いからです。(現地の足としてバスが付いてくることもあります)
最近は京急や京王では発売していますが関東では乗車券単体で発売されていることが多いです。
つまり、その乗車券を買っただけではどこに観光地があるかわからないということになります。
しかし、関西のフリーきっぷにはちゃんとパンフレットでどこの場所にどの施設が特典になっているかわかるので道に迷うことはあまりないですし、それをみてじゃあここも行ってみたいなあというところを発見できるので、旅行の楽しみを増やすことができます。
余談ですが東京であれば勝手に割引切符を出さなくても観光客は集まるのでいいですが、関西の場合は魅力があるとはいえ、1度来た観光客にまた来てもらって長期的に楽しんでもらうという目的でこういった割引切符を出しているのかなと思います。(個人的に思いました。これだから関西はやめられないです。)
そういった感じで関西のフリーきっぷの特徴についてお分かりいただけたでしょうか。
これからおすすめの関西のフリーきっぷの方を紹介していきたいと思います。
関西沿線の観光施設にお得に入場・観光できるフリーきっぷ
※この項では、切符を買った時点で追加料金不要で観光施設を利用できてしまう乗車券を紹介する項です。
フリーきっぷの提示で団体料金扱いになったり、料金が10%割引になるフリー切符についてはこの後紹介する「○○周辺をお得に観光できるフリー切符」として紹介します。
さて、関西沿線の観光施設にお得に入場・観光できる切符について解説していきたいと思います。
大阪周遊パス
↓女子大生と一緒に実際に使ってみた↓
https://japan-railway.com/entry/2018/08/22/220022
大阪周辺を観光するのに定番がこの大阪周遊パスです!
この切符は大阪の観光施設を切符を買うだけで入場・観光できてしまう乗車券です。
乗車券の内容としては、
- 大阪メトロ+ニュートラム1日乗車券
- 38の観光施設に無料で入場できる
- 観光施設の入場料が割引か団体料金扱いになる
- 乗車券を買ったときについてくる「TOKU×2」クーポンを切り取って店舗に提示すると特典が受けられる。
※時期や日にちによって内容が変更なっている部分があるので気を付けましょう。(特に土日や繁忙期)
この乗車券の特徴として、購入時にパンフレットがついてくるので大阪について何も知らなくても観光施設がどこの駅に降りたらあるとか、書いてあるので初心者の方にはすごくお勧めの切符です。
また、この切符を買った時点で観光施設に入るのに追加料金は不要なので、
「この観光施設高いし、入らないでおこうかな」
「高いお金払って失敗したらいやだな」
という心配は無用です!!
ためらいなく観光施設に入ることができるのでお勧めです。
1日版の価格は2500円です。
2日版もあるのですが、乗車できる範囲が少し少なくなってしまう(大阪メトロのみ、私鉄は乗車不可)ので使うときは注意する必要があります。
2日版の価格は3300円です。
神戸街めぐり1dayクーポン
この切符は神戸エリアの電車が乗り放題になるフリーきっぷの他に神戸街遊券(観光クーポン)700円分と神戸中心部の観光スポットを巡る、シティー・ループバス1日乗車券の割引券セットになっている切符です。
上記の神戸エリアのみであれば価格は950円です。
フリーきっぷだけで考えると700円のクーポンがついてきますから、フリーきっぷは実質250円!!
行きと帰りに電車を使うだけで元が取れてしまいますね!
もちろん、京都、大阪、姫路、奈良方面の人も使える拡大版があります。
お値段は
- 阪急拡大版:1750円
- 阪神拡大版:1580円
- 山陽拡大版①:1450円
- 山陽拡大版②:2050円
- 神鉄拡大版:1680円
- 北神・神鉄拡大版:1990円
- 近鉄拡大版①:1990円
- 近鉄拡大版②:2300円
となります。神戸をお得に旅をしたい方にはお勧めです。
伊勢・鳥羽・志摩スーパーパスポート“まわりゃんせ”
個人的に伊勢志摩を観光するならこれしかないと断言してもいいほどのきっぷになります。
↓こちらで詳しく解説してあります↓
https://japan-railway.com/entry/2019/01/14/202305
↓+1000円くらいでしまかぜにも乗れちゃう↓
https://japan-railway.com/entry/2019/01/20/142426
まわりゃんせの特徴
発駅からの往復乗車券(特急券付き)とフリー区間(松阪~賢島)の乗車券がついてきて乗車開始日から4日間有効です。
その他にフリー区間(松阪~賢島)の特急券、三重交通バス(松阪・伊勢・鳥羽・志摩地域内)・鳥羽市かもめバス4日間乗り放題(バス代を払わなくていい!!)
鳥羽市営定期船・志摩マリンレジャーあご湾定期船4日間乗り放題
20の観光施設の入場・入館が可能(1回のみ入れます)
そのほか“まわりゃんせ”の呈示で特典が多数ついてきます!!
もう一度説明すると
- 発駅から伊勢志摩エリアまで往復とも特急で移動できる(しまかぜは特急券は有効なので別途特別料金を払えば乗車可能)
- 松阪~賢島の区間は何度でも乗り降り可能で特急も乗り放題
- バスも船も乗り放題
- 観光施設は最初から入場券が入っている
- そのほか提示で特典がついてくる
といった感じです。
これだけついてお値段は9800円です!
4日間丸々使うと1日あたり2450円なので青春18きっぷと大体1日当たりの値段は同じですね。
ただ混雑しているときや天気が悪いときに観光施設に入れなくても保証はありませんので、天気がよくて混雑しない日を狙って行くといいと思います。(3か所施設に入るくらいで元取れますし、仕方ないですね。)
もし、特急で帰る列車が決まっていれば、あらかじめ特急券引き換えておくのもいいかもしれませんね。
↓しまかぜもおすすめです。↓
https://japan-railway.com/entry/2019/01/20/142426
発売駅は
大阪難波、近鉄日本橋、大阪上本町、鶴橋、布施、近鉄八尾、河内国分、五位堂、大和高田、大和八木、桜井、榛原、名張、桔梗が丘、伊賀神戸、八戸ノ里、東花園、瓢箪山、生駒、東生駒、学園前、大和西大寺、近鉄奈良
京都、近鉄丹波橋、向島、大久保、新田辺、興戸、高の原、近鉄郡山、天理、王寺
大阪阿部野橋、矢田、河内天美、河内松原、藤井寺、古市、尺土、高田市、橿原神宮前、飛鳥、壺阪山、福神、下市口、六田、大和上市、吉野神宮、 吉野、喜志、富田林、河内長野、近鉄御所
近鉄名古屋、近鉄蟹江、桑名、近鉄富田、近鉄四日市、伊勢若松、白子、津、伊勢中川、湯の山温泉
※そのほか主な旅行会社でも発売しています。
京都周辺をお得に観光できるフリー切符
この項から観光地の入場券はついていませんが団体料金になるなどの特典がついている切符を紹介します。
歩くまち・京都レールきっぷ(1日・2日版)
バスはついていませんが、JRや私鉄と地下鉄がついていて京都嵐山地区を中心に観光する人におすすめです。
京都嵐山地区についてはこれさえあればトロッコ列車を除いてほとんど観光できると思いますが、若干駅から遠い京都市内についてはバスが使えない分、物足りない切符です。
あくまでも電車で行ける範囲で観光をする人には移動する時間が短くて済むのでおすすめですが、あまり初心者の方にはお勧めできません。
単に電車で乗り回す人には向いていると思います。
価格は1日版で1300円、2日版で2000円です。(小児用の発売はありません)
京都嵐山以外を中心に観光するなら少し割高なので他の切符を検討してみてください。
京都観光1日乗車券
京都周辺を観光するならこの切符が一番おすすめかもしれません。
京都市営地下鉄・バスのほか京都バスを利用でき、効率よく観光するならこの切符がお勧めです。
別にバスの1日乗車券が発売されていますが、京都駅のバス乗り場は外国人でごった返していますので、バスが乗り切れず時間を無駄にしてしまいます。
そちらではなく、この切符であれば途中まで地下鉄で移動し、移動時間を短縮できます。
価格は1日分が1200円、2日分が2000円です。(小児は半額)
京めぐり
- 近鉄電車(生駒~近鉄奈良、京都~筒井)1日乗り放題
- 京都市営地下鉄・京都市バス1日乗り放題※京都市バスの深夜バスをご利用の際は別途割増運賃が必要です。
- 京都バス1日乗り放題(一部区間除く)※比叡山線・大原鞍馬線・大原以遠・一条山以遠・京都産業大学以遠・その他季節運行路線を除く
- 京都市内観光地優待クーポン付ガイドマップ
がセットになったフリー切符です。
京都を主に観光する人でついでに奈良公園行きたいという人におすすめです。
ただし、奈良周辺のバス料金を別途払う必要があります。
通常版の価格は1820円です。
それとは別に区間が拡大された拡大版があるので、西ノ京周辺の薬師寺、橿原神宮など天皇陵など巡りたい方は拡大版を使うといいでしょう。
拡大版の価格は2130円です。
+310円で拡大できます。
奈良周辺をお得に観光できるフリー切符
奈良・斑鳩1dayチケット
- 近鉄線の指定区間のフリー切符
- 奈良交通のバスのフリー乗車券
- 奈良周辺の観光地の各種割引・特典つき
この切符は他の地域から奈良へのアクセスを目的なので、近鉄線がフリー区間にも関わらず発売駅が近鉄では発売していないため、他の鉄道会社の窓口で買う必要があります。
ここで、おすすめの切符の買い方をご紹介しようと思います。
まず、京都市営地下鉄の窓口で買う方法です。京都駅の地下鉄の窓口で購入します。(京都駅以外でも京都市営地下鉄の窓口であれば大丈夫です)
すると近鉄の指定区間で途中下車できるほか、京都市営地下鉄も全線がフリー区間になるので、奈良観光した後、夜は河原町で夕食を食べたりという使い方もできます。
価格は1630円です。
次におすすめなのが京阪の窓口で買う方法で窓口ある駅までの運賃が別途必要ですが、近鉄のフリー区間の他、出町柳から淀屋橋もフリー切符の範囲に入るので、鴨川の桜を見つつ、奈良も観光してそのあと大阪で夕食を食べるということもできそうですね。
京都駅から近いところで丹波橋と、祇園四条がありますので検討してみてください。
京阪沿線から行くのであれば、中之島、淀屋橋、天満橋、京橋、守口市、寝屋川市、香里園、枚方市、樟葉、中書島、丹波橋、祇園四条、三条、出町柳で発売をしています。
価格は1700円です。
また、大阪市内から出発する場合、阪急や阪神でも発売されています。
阪急では
- 阪急全線1日乗り放題(神戸高速線を除く)
- 大阪市営地下鉄・ニュートラム1日乗り放題
- 近鉄線フリー区間1日乗り放題
- 奈良交通バスフリー区間1日乗り放題
- 奈良エリア内各社寺・施設で利用できる優待券
が付いており、阪急沿線を存分に楽しめるほか、大阪市営地下鉄とニュートラムがセットでついてくるので大阪市内をくまなく移動できます。
ただ、発売駅が限られていますので購入する際は気を付けた方がいいでしょう。
発売駅は 阪急梅田、十三、塚口、西宮北口、夙川、神戸三宮、豊中、石橋、川西能勢口、宝塚、淡路、茨木市、高槻市、北千里のごあんないカウンターで発売しています。
価格は2060円です。
また、阪神電車からも発売されています。
- 阪神電車全線1日乗り放題(神戸高速線を除く、阪神なんば線経由)
- 近鉄線フリー区間1日乗り放題
- 奈良交通バスフリー区間1日乗り放題
- 奈良エリア内各社寺・施設で利用できる優待券
ただし発売駅が限られており、梅田・尼崎・甲子園・御影・神戸三宮のみになります。
価格は1850円です。
大阪市内を散策したい方は先述の阪急版の方をお勧めします。
そのほか、神戸方面からのフリー切符も発売されていますので、そちらの方も調べてみてください。
奈良世界遺産フリーきっぷ奈良・斑鳩
この切符は先ほど紹介した、奈良・斑鳩1dayチケットの近鉄電車版です。
内容はほとんど先ほどと同じですが、この切符は2日版があるのが大きな特徴です。
目的としては
「がっつり奈良ばかり観光したい!」
「奈良に泊まって翌日も楽しみたい!」
という人におすすめです。
大阪難波、京都から乗車の場合は、1日版で1500円、2日版にするのに+500円の2000円で買えることができます。
また、伊勢中川より東の区間からでも2日版のみ購入することができます。
近鉄名古屋から4530円、伊勢市と宇治山田から3550円、鵜方から4410円で発売しています。
また、吉野、橿原神宮方面を散策したい場合は、
奈良世界遺産フリーきっぷ 奈良・斑鳩・吉野コースというのがありますので是非使ってみると
いいでしょう。
吉野の温泉街も楽しんでまったり過ごしたい方や天皇陵をめぐりたい方にお勧めです。
価格は京都・大阪難波・大阪阿部野橋から、3000円、近鉄名古屋から4970円です。
有効期限は3日間で京都・大阪難波・大阪阿部野橋であれば1日たった1000円で電車もバスも乗れるので大変お得な切符です。
関西のフリー切符が安く感じる理由
ここからはフリーきっぷの話ではなく、より関西を楽しむための情報になります。
あまりにも関東と地域性に違いがあるので、より関西を楽しめるように関西は大体こんなところだと知っていただいたら幸いです。
まず、簡単に言うと都市と観光地同士が非常に近いということです。
例えば東京にいたとして温泉地に行く場合、草津か箱根それぞれ遠いですよね。(そもそも東京であまり遊ぶところない。。。)
乗車券も往復すると結構な金額になりますし、急ごうと思ったらやっぱり特急使ったりして、結局片道3000円とか往復6000円とかかかります。(実感はないかもしれませんが、100kmくらい離れています)
また、その道中に、観光地あるかと言ったらないですよね。
しかし、関西では都市間の距離がそもそも近く、その周辺に観光地があり、移動距離が少ないです。
例えば大阪から京都まで約40kmしかありません。
なので、距離も短いので交通費も安く行けるという特徴があります。
中には街中が観光地というところもあるので交通機関を使わなくても徒歩だけで楽しめるところも多数あります。
関東と比較してこんなにも安い交通費
関東で言えば赤羽から横浜をイメージしてくれたらいいと思いますが、それぞれの鉄道が始発駅と終着駅の場所は違いますがそれでも競合しあっているので運賃が安いです。
比較の対象にできないのはわかっていますが、大体同じ距離で
赤羽から横浜(JR):720円
大阪から京都(JR):560円 (阪急)400円
これだけ差額があり、 安く移動できるということでそこで浮いたお金を観光や外食に回して、その分いい思い出を作ることができます。
コスパ最強の旅をしたいのであれば関西がいいのでお勧めしています。
ぜひ関西旅行を楽しんでみてくださいね。
↓東京~大阪の移動方法はこちら↓
https://japan-railway.com/entry/2018/06/27/102900