定期券を持っている人は新幹線に安く乗れる方法をお教えします。
皆さんは新幹線と聞いてどういうイメージを思い浮かべますか?新幹線はお高いとか、旅行の時なら時間通り着くし使うという人も多いでしょう。
通勤や通学などの数十kmの移動のために新幹線を使うのは高いと思っている方もいると思います。
実は定期券で通勤・通学する人向けに新幹線を安く乗る方法があります。ただ、ここでの定期券は「普通列車のみ」の定期券です。新幹線定期券ではありません。
なので、安く乗れる人の対象としては「普段は普通列車利用だけど、たまに新幹線を使いたい」「新幹線定期だけど、会社が全額負担してくれず持ち出しが発生していて少しでも安く乗りたい」という人におすすめです。(新幹線定期の人も知っていて損ではないので見ていって頂けるとありがたいです。)
【JR東日本の場合】定期券で新幹線に安く乗る方法
JR東日本では上記のエリアで新幹線の利用区間が定められています。通勤・通学で使う範囲としては十分ですが、全ての区間で使えるわけではないので注意しましょう。
定期券を持っていると新幹線特急料金が区間によってかなりお得に 区間によっては普通列車グリーン車と同額
表は上段がSuica用定期特急料金、下段が通常の新幹線特急料金です。
JR東日本ではSuica定期券を持っている人で、新幹線停車駅が2駅以上含まれる場合の新幹線特急料金が設定されています。しかし、全ての区間で安く設定されているわけではないので注意が必要です。
例えば、上野~東京間など新幹線駅の隣の駅まで乗るだけだと通常料金と変わりません。また、東京~那須塩原、上越・北陸新幹線の東京~高崎以外の区間など、乗車する距離が遠すぎると通常料金が設定されていて安くなりません。
目安として新幹線の乗車駅まで3駅~4駅くらいまでなら、約半額でお得に使えると思った方がいいと思います。そもそも仙台エリアについては割引が一切ないので注意しましょう。
例えば東北新幹線の場合だと上野~小山間だと通常の特急料金が1870円に対し、Suica特急料金だと1000円で乗車することができます。これは普通列車グリーン車の平日料金(51km以上)と同額で、870円もお得に乗車することができます。
余談ですが、上野駅で降りると1000円ですが、東京駅で降りると1200円です。これは上野から東京間のトンネルの建設費が高額だったために、建設費回収のために200円加算されています。東京駅まで行っても6分程度しか所要時間の差が出ないので、200円安く乗りたい人は上野駅での下車を選択してもいいのではないでしょうか?
【JR東海・西日本・九州】定期券で東海道新幹線・山陽・九州新幹線に安く乗る方法(幹定回)
JR東海・JR西日本・JR九州では「幹定回」と呼ばれる定期券用自由席特急券が発売されています。10枚つづりで、有効期限は3ヶ月です。
こちらの表が発売されている定期券用自由席特急券の一覧です(右側が大人用、左が子供用)。米印のついている箇所は通常料金と変わらない区間になっています。
例えば、品川~熱海間の特急料金は通常は1760円ですが、定期券用の回数券を使うと990円で利用することができます。ただし、TOICAでは通常の自由席特急料金がICカードの残高から引き去りとなるようです。そのため、定期券用自由席特急券回数券を使用する場合には、磁気定期となるので注意が必要です。
JR西日本でも発売されていますが、あまりにも区間が多いため掲載を省略しますが、基本的にJR東海で発売しているものと変わりはありません。
JR九州の定期用新幹線回数券は特にお得 博多~新大牟田間は西鉄より早く安く行けるように設定
JR九州では4枚つづり、有効期限が1ヶ月の定期券回数券を発売しています。博多地区と熊本地区での発売で、2520円の券面では1回乗車当たり630円(通常870円)、3360円の券面では840円(通常1260円)、3800円の券面では950円(通常1760円)で乗車することができます。
特に博多~大牟田間は西鉄と競合している区間なのでこういった料金で設定されていると思われます。金額自体は西鉄より少し高いかもしれませんが、通常博多~新大牟田は西鉄で1時間くらいのところを少しお金を出せば約30分で着くので、特に朝の時間帯で効果を発揮しそうですね。(西鉄は大牟田から西鉄福岡まで、少し駅の場所が異なる)
是非、定期券と定期用回数券を利用して賢く利用したいですね。