1月4日、終電後の常磐線でムーンライトひたちが運転されると話題になりました。一体どういうことなのでしょうか。
カオスすぎる常磐線特急
1月3日、いわき以北の常磐線は、イノシシが特急ひたち30号品川行きと衝突した影響で大幅な遅れになっていました。当該の30号はいわきで運転を打ち切り土浦行きの最終普通列車と接続する予定でしたが、遅れが5時間以上と尋常ではなかったので、接続待ちは解除されました。
品川行きの仙台ひたちということで水戸・東京方面に向かう人がいわきで野宿にならないように、代わりに臨時列車が運行される予定でした。
AM1:00になると自動改札って人がいても閉まってるんですね
— してい (@rightright5000) January 3, 2021
しかし、ひたち号に9時間弱ものることになるとは… pic.twitter.com/nk5MsJSaYE
いわきに1時17分着となった30号ですが定刻の5時間3分遅れになり、終電がとっくに終わっているため自動改札は全て閉まっており、照明もほぼ消灯していました。※画像は同じく大幅遅れで仙台に到着したひたち19号
いわき駅からはタクシーに
いわき発土浦行きタクシー発車
— ひたち (@RzLg8675Ry402de) January 3, 2021
JRから差し入れあり。僕に落ち度はないが、ありがとうございます!と言って受け取った。 pic.twitter.com/hg7gvGCo2I
肝心の臨時列車ですが、JR東日本は接続待ちの代わりにいわきから品川まで臨時列車を運転すると発表していました。ところが結局運転されることなく、乗客は有人改札で払い戻し証明だけされて、各自でタクシーなり宿を使うことになりました。
JRから食料の手配がされるなど乗客への配慮もありました。元々品川まで乗る予定だった乗客ですがいわき駅から土浦駅は高速使って2時間程度かかります。都心に着くまでには日が昇ってしまいますね。
運転停車無しじゃないと始発に間に合わないカオスなムーンライトひたちが爆誕すると思いきや、実現することはありませんでした。
ただ今回の事故でE657系の最長乗車記録が更新され、通常の特急ひたち14号(仙台~東京)が4時間38分に対し、特急ひたち19号(仙台~いわき)が6時間40分になりました。表定速度が時速13kmの特急が常磐線に誕生しました。