2020年6月1日、日本一高い初乗り運賃だった北神急行電鉄が神戸市営地下鉄となり、初乗り運賃が日本一高いことで有名でしたが、市営化に伴い安くなることになり三宮~谷上までの運賃は550円から280円へ大幅値下げされることとなり、今後は同区間の運賃が値下げになることにより、移動が活発になると思います。
今回は市営化前の北神急行電鉄と、今後はどう変わっていくのかについて紹介したいと思います。
北神急行電鉄から神戸市営地下鉄へ どう変わっていく?
これは北神急行電鉄時代の所要時間表です。北神急行は新神戸から谷上までのわずか1区間ですが、7.5kmを8分かけて走行します。JRの中距離電車が約1kmを1分で走行するため、北神急行電鉄についてもそれなりに距離に対して移動時間は短いと言えるでしょう。
北神急行電鉄は路線のほとんどがトンネルとなっている珍しい路線で、六甲山地を最短距離で貫くため「北神トンネル」の建設費が膨大なものとなり、その建設費回収のために高額な運賃設定となっていました。
鉄道ファンからすると、高額な運賃設定でも時間短縮効果があれば仕方ないと思いますが、競合のバス路線もありますし、一般の方からは受け入れられなかったかもしれません。(神戸市営地下鉄と北神急行で会社が違うから初乗り運賃それぞれ取りますよというのは一般の方からしたら関係ないですし・・)
市営地下鉄になった後は、谷上駅標高は244mということから、仙台市営地下鉄の八木山動物公園駅(136.4m)を抜かし、「日本一標高の高い・標高差がある地下鉄線」となります。
また、地下鉄としては駅間が7.5kmもあるのは異例で、これも地下鉄路線の中で「日本一駅間の長い区間」となります。
日本一初乗り運賃が高い鉄道路線ではなくなりますが、代わりに「日本一標高が高い駅」「日本一駅間が長い区間(地下鉄の中で)」という称号を手に入れることになります。
旧北神急行の車両・PRキャラクターは継承 車内には阪急らしさが残る
こちらが開業当初から活躍してきた北神急行7000系。(リニューアル車は7000-A系)まだ製造から年数が30年ほどしか経過していないため、神戸市営地下鉄になった後も継承され、しばらくは運行される予定です。(令和5年度置き換えという噂もあるようです)
北神急行は阪急阪神HDの連結子会社のため、7000系についても阪急電車に準じた内装となっていて特に座席シートなどからその特徴が分かるかと思います。
神戸市営地下鉄になっても内装はそのまま残りますので、7000系が来たときは北神急行のことも思い出してあげてください。
「北神弓子(きたがみ きゅうこ)」というPRキャラクターは神戸市営地下鉄になっても継承されることが決まっています。やはりこれは、北神急行時代から多くの方に愛されてきたことから継承に至ったのではないでしょうか?グッズなどの販売があれば、神戸市営地下鉄になっても応援していきたいですね。
名前に北神急行の跡がいつまでも残っていったらいいですね。
今回の記事はTrumpet9328さんの動画を元に作成しています。是非北神急行時代の風景ものぞいてみてください。