JR東日本はシェアオフィス「STATION WORK」を2023年度までに1000カ所に拡大すると発表しました。設置個所は東京を含む・首都圏の他、秋田・新潟などの東北・信越エリアにも拡大をするということです。
JR東日本、シェアオフィス拡大計画の概要
JR東日本は2020年度中にシェアオフィス「STATION WORK」を100カ所(都内70カ所・そのほか30カ所)体制になっているということですが、2023年度までに1000カ所に増やすという計画を発表しています。
2020年度中に21カ所のシェアオフィスを新規拡大へ
JR東日本は2020年度中にJR新宿駅や中央線・南武線エリアを中心に、東北・信越・北関東エリアでも2021年2月~3月にかけて新しく開業させます。
今後は駅・ホテル・フィットネスジム・コンビニ・カフェとも連携へ
JR東日本は、昨今の新型コロナウイルス感染拡大の影響で社会生活が大きく変化し、テレワークが拡大している状況に合わせて、1日個室で仕事ができるホテルとの連携を行う他、フィットネスジム、コンビニ、カフェといったライフスタイルに欠かせないコンテンツとの融合を図っていくということです。
また、ホテル提携ではJR東日本のホテルメッツ29館全てとの連携、フィットネスジム「JEXER 新宿」、コンビニエンスストア「Newdays(JR仙台イーストゲートビル店)」でもシェアオフィス「STATION BOOTH」を展開するということです。
成田エクスプレス(NE'X)シェアオフィスは大失敗か!実用化は発表されず
2020年11月27日、28日に実施された成田エクスプレス(NE'X)E259系電車を活用したシェアオフィスが両国駅で行われましたが、残念ながら「大失敗に終わった」という見方が今回の発表で濃厚となりました。
もし、両国駅での「成田エクスプレス シェアオフィス」の実証実験が成功していれば、当然2023年度までの計画に盛り込まれるはずですが、残念ながら今回の発表資料には「成田エクスプレスシェアオフィスの運用拡大」は盛り込まれていませんでした。
「成田エクスプレス シェアオフィス」が失敗してしまった理由は?
やはり、両国という立地の悪さと成田エクスプレスの車両が余っているからといって、新型コロナウイルスによる急激な社会生活の変化に狼狽しながら計画されたシェアオフィスの実証実験だったというのが敗因の一つだったのではないでしょうか。JR東日本としては一般の社会人に利用してほしかったのだと思いますが、実際には成田エクスプレス狙いの鉄オタしか使わなかったというのが、実際のところだったのかもしれません。
シェアオフィスのために正直両国まで行くということは、一般の人はしないでしょうし、せめて品川駅の使っていないホームを活用して実証実験を行っていたらまた違う結果になっていたかもしれません。事前にシェアオフィスに需要が「ある駅はどこなのか」などのリサーチ不足、あくまで会社都合による計画で利用者のニーズを真剣に考えていなかったというのも敗因の一つではないでしょうか?
鉄道ファンにとっては残念な結果となりましたが、やはり成田エクスプレスシェアオフィスには需要がなかったというのが結論だったと言わざるを得ないでしょう。