JR東海はHC85系試験走行車のデータを踏まえ、量産車の新製を発表しました。今回のHC85系は日本国内では初めてとなる最高速度120km/hでの営業運転を目指す次期特急車両で、2020年に落成した試験走行車を約1年間試験走行をこれまで行ってきました。
HC85系とは?
特急車両にハイブリッド方式 蓄電池も搭載
安全性向上
今回発表された量産車の新製が発表されたHC85系車両の特徴はエンジンで発電した電力を蓄電池に貯めてその電力を元に電動機が走行することによって気動車特有の推進軸などの回転軸不要となるため、安全性が向上します。
乗り心地などの快適性向上(台車改良・エンジンを削減)
エンジンを1両あたり1台から1台に削減するとともに、駅停車時のアイドリングストップを導入することにより、車内・車外の静粛性や気動車特有の変速機によるギアチェンジが解消されることにより、乗り心地が向上します。
環境負荷向上(エンジンで発電した電力は蓄電池に)
ブレーキ時に電動機によって電力を発生させる回生ブレーキを導入し、その回生ブレーキで発生した電力を蓄電池に充電し、加速時や停車時に使用必要出力に応じて燃費の良いエンジン回転数を使い分ける制御の改善等、試験走行で得られたデータを活用し、 約35%の燃費向上させました。
車内設備(コンセント・多機能トイレ・荷物スペース)
今回車内設備についての写真も公開され、全座席にコンセントが設置、多目的トイレ、荷物スペースが設置され、新幹線の車内設備に似た快適な設備が設置されています。