JR東日本では1年前に迫る2020年開催の「東京オリンピック」に向け、山手線や京浜東北線でも英語放送を導入していましたが、上野東京ラインや東海道線・宇都宮線・高崎線をはじめとした東京周辺を走る中距離電車も対象に英語放送の導入が進んでいます。
また、英語放送が加わったことで従来より、接近放送の流れる時間が長くなったため(約25秒)、いつもより「接近放送(電車が来るというアナウンス)が流れてから電車が来るのが遅い」と感じた人も多いのではないでしょうか?
実は英語放送が導入されたなど変化があったからなんですね。今度電車に乗るときは聞いてみるといいかもしれませんね。
今回は実際にその様子を撮ってきましたので、時間がある方は動画を見ていただければと思います。 (新橋駅で撮影しました)
上野東京ラインなどで英語放送が追加されて変わったこと
上野東京ラインなど中距離電車の案内放送に英語放送が加わったことで変わったことをざっくり説明すると
- 駅到着時のほか、通過時やドアを閉める際にも英語放送でアナウンスするようになった
- 放送の順序は路線→行き先→途中の停車駅→乗車位置の順で放送(ただし、常磐線と品川止まりは除く。乗車位置以外は英語放送が全て対応)
- 英語放送や途中の停車駅の放送が入ったため、全体的に尺が長くなった。従来の放送より英語対応の放送が約25秒案内が長くなった。
- 東海道線は7駅まで(快速アクティーも同数と思われます)、宇都宮線・高崎線は12駅まで途中駅を案内する放送が追加(日本語と英語両方。)
- 以前は路線・行き先を2回繰り返していたが、今回から1回に変更。
というように今までの放送とは大きく変わっていることが分かります。
では従来の放送とどう変わったのか?まずは従来の放送から見ていただきましょう。
新橋駅の従来の放送(旧放送)
先行の列車のドアに荷物が挟まったため、遅延していたため超過密ダイヤになっています。(なかなかカオスです)
接近放送自体はかなり簡潔で、放送がなってからすぐに電車が来ていることが分かります。この放送を聞いて階段を駆け上がった人も多いはず!
聞いてわかる通り英語放送はなく途中駅の案内もありません。2回案内していることも分かりますね。
新橋駅の現在の放送(新放送)
接近放送が鳴り始めてから電車が来るまでの時間が延びているのが分かると思います。「あれ?電車がなかなかこないなあ」と筆者自身も思っていました。また、今回から1回しか放送がしなくなりました。
途中駅案内は宇都宮線と高崎線は駅数で決めているらしく、結構中途半端なところまで案内します。東海道線はなんで国府津までの案内なんですかね・・・(鴨宮まで入れてあげれば小田原まで全駅でよかったのに)
常磐線は仕方ないかなとは思いますけどね。(12駅案内だと藤代だしな。記憶があやふやですが、各駅停車は案内があったかもしれない。)
このようにJR東日本では東京オリンピック開催に向けて、外国人が移動をしやすいように工夫をしているわけですね。今後もナンバリングをしている路線を中心に英語放送は拡大していくのではないかと思います。