JR東日本は2024年春から運転を開始するE8系山形新幹線について「意匠登録」をしたことが分かりました。

意匠登録とは優れたデザインを日本国内で独占排他的に使用することが可能です。この登録により模倣した商品の販売をやめさせることや、模倣により生じた損害について請求できるため、今回意匠登録がされたものと思われます。

山形新幹線に2024年春導入 E3新幹線を置き換えへ

今回意匠登録が行われたのは2024年春から山形新幹線に導入される新型車両「E8系新幹線」です。

E5系と比較するとライトの位置とラインカラー異なる

現在東北新幹線ではやぶさなどで使用しているE5系新幹線と比較して、ライトの位置が異なります。

メインの塗装が紫のため、早くも鉄道ファンからは紫を「なすび」「ナスの」とあだ名を付けられている車両です。

グリーン車 車内デザイン

こちらがグリーン車、車内の様子です。従来の新幹線と似たところもありますが、座席は緑を基調としたデザインとなっています。おそらくまだ試作段階のため、登場時までに変更されることもありそうです。

普通車 車内デザイン

こちらが普通車、車内デザインです。座席の方は茶色でシックな感じですが、ヘッドレストの方が黄色で、現状のままだと少し落ち着かないと思う人もいるかもしれません。

この辺も登場時までには違和感がないような座席に仕上がってくるのではないでしょうか?

7両編成17編成製造 E3新幹線を置き換えへ2026年春までに

今回のE8系新幹線は7両編成を17編成製造する予定で、119両新造されます。2022年9月以降落成予定で、2026年春までに置き換えを行います。

営業速度は300km/hで従来の山形新幹線の最高時速を15km/h引き上げます。

福島駅アプローチを建設 平面交差ボトルネック解消へ

福島駅では現在下り線から分岐するアプローチ線がありますが、今回E8系新幹線導入に伴い、新たに上り線にもアプローチ線を建設します。

これは現在下り線にしかアプローチ線がないため、上り列車は「平面交差」しなくてはなりません。そのため、つばさが遅れた場合には福島駅を通過しようとしているはやぶさ号にも遅れが発生することになり、同様の事態が多発しています。

そのため、「ボトルネック」解消のために今回のアプローチ線が建設されます。これによってダイヤ乱れ、遅れの増大といった問題は今後解消されると思われます。

実は難工事 推定で35‰越えの急勾配 原因は?

実は今回のアプローチ線は難工事です。アプローチ線の形状を見てもらうと分かりますが、カーブを外側に一旦膨らんだ形で、本線と合流するという形状が取られています。

そのため、計算上の最高勾配は35‰を超えることが予想されています。この勾配は車両に負荷をかける悪影響がある他、仮に信号待ちのためアプローチ線の途中で停止した場合の発進ができるような対策をしなくてはなりません。

急勾配であることと、合流するまでに設けられる距離が短いこと、さらに庭坂街道の跨線橋の上をかなり強引な形で通過すること、高架区間が始まる三河踏切までは高さを稼げないことが今回のアプローチ線が難工事という理由に挙げられます。

東北新幹線本線上の架線柱2本を交換 はやぶさのダイヤへの影響は?

また、東北新幹線の本線上の架線柱がアプローチ線建設に伴い2本増設されることが、発表資料には示されています。

この工事で東北新幹線はやぶさが徐行運転をしてダイヤに影響が出る可能性もないとは言えませんし、多少の遅れが発生することは想定できます。320km/hを普段通過できるところを速度を落としてまた加速しなくてはなりません。

影響を最小限にする場合は終電後に急ピッチで始発までに工事をしなくてはなりません。これもこれで難工事です。

いずれにしてもアプローチ線建設にそれなりに設計が大変な上、建設にも障壁がたくさんあり、線路の交換作業もしなくてはならないですし、屈指の難工事とも言えるでしょう。

これからどうなっていくかについても注目です。

鉄道コムのブログランキングに参加しています。1日1回投票をお願い致します。
鉄道コム

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事