2021年7月3日に近鉄のダイヤ改正が実施されることになりました。今回のダイヤ改正は主に新型コロナウイルスの需要減を含めた減便が実施されます。
定期特急列車も減便へ最大23本廃止に 臨時特急に変更になる列車も
今回のダイヤ改正で特急列車も減便となります。名阪特急では減便は行われませんが、伊勢志摩方面の特急、京都~奈良間、大阪難波~奈良間、大阪阿部野橋~吉野間の特急で減便となります。
特に大幅な減便となるのは南大阪線・吉野線の特急列車です。元々利用が少ない路線でしたが、吉野線沿線の観光などのために特急列車の本数が維持されてきた路線です。しかしながら、今回のダイヤ改正で定期特急列車が23本運転取りやめとなります。また、大阪阿部野橋・吉野間の平日に運転する大阪阿部野橋10時10分発吉野行き、大阪阿部野橋14時10分発吉野行き、吉野12時34分発大阪阿部野橋行き、吉野16時04分発大阪阿部野橋行きの4列車は、水曜日を運休日とします。運転日は青の交響曲に準じて運転されます。
また、土休日大阪難波9時45分発宇治山田行きの特急は鳥羽行きに変更し、停車駅を変更します。
京都線・大阪線・奈良線・南大阪線・名古屋線終電繰り上げ・22時以降減便
新型コロナウイルスの影響で、利用が減少したことから、運転本数・運転区間を見直しが行われます。ダイヤ改正が行われるのは次の区間です。
大阪線 最大20分終電繰り上げ・22時以降で減便
大阪線大阪上本町22時以降・・・22時台の急行1本と区間準急1本を取りやめるとともに、区間準急1本を準急に変更します。あわせて23時台の区間準急1本、0時台の普通1本を取りやめます。土休日は区間準急1本、0時台の普通1本を取りやめます。
この影響で、高安駅までの最終列車で最大20分、大阪上本町で最大21分終電繰り上げとなります
奈良線 終電繰り上げ・22時以降で減便 快速急行も対象
奈良線 大阪難波発22時以降・・・22時台の区間準急1本を取りやめるとともに、23時台の急行1本を準急に変更します。土休日は急行1本を取りやめるとともに、23時台の快速急行1本、急行1本を準急2本に変更します。
京都線 京都発22時以降で減便 急行から普通に化ける列車が爆誕
近鉄京都線では宮津行き急行を除いて、途中で各駅に変わる列車はないですが、今回、平日・土休日は新田辺までは急行運転を行い、途中から普通に化ける列車が誕生することになります。行先は新田辺行き急行となるのでしょうか?
対象となる列車は22・23時台の急行各1本です。また、23時台の準急1本と、普通1本を0時台に変更に、0時台の普通1本を取りやめます。
また、新田辺行きは最大16分、京都行で最大15分終電繰り上げとなります。
南大阪線 大阪阿部野橋発22時以降減便
平日は22時台の準急1本、普通1本の運転を取りやめ、区間急行1本を急行を変更します。あわせて23時台の準急を1本、0時台の普通2本を取りやめます。
南大阪線の河内天美行きで最大25分、大阪阿部野橋行きで最大29分終電繰り上げとなります。大幅に終電が繰り上げとなっているため、ご利用の方はご注意ください。
名古屋線 名古屋発22時以降減便
平日は22時台の22時台の普通1本を取りやめ、23時台の急行1本を準急に変更します。
【土・休日】22時台の普通1本を準急に変更します。あわせて23時台の急行1本を準急に変更します。
そのほか、長野線、道明寺線、山田線、鳥羽線、志摩線などでも終電が繰り上げが実施されます。
データイムなど減便 列車本数が半分になる路線も
さらに終電が繰り上げだけではなく、日中の普通列車に着いても運転本数が見直しとなります。
大阪線末端区間の各駅停車が50%減
大阪線では伊勢中川~名張間の普通列車が11時~14時台の間で毎時1本減便となります。このため、従来より停車本数が半減の毎時1本となります。
橿原線大和西大寺~平端間で減便 大和西大寺発の直通列車が天理線内折り返しに変更
橿原線では大和西大寺発の平日・土休日の10・11時台~20時台、天理発9・12時台~20時台の列車西大寺から天理間で直通する列車について、天理線内で折り返し運転に変更となります。このため、大和西大寺~平端間で減便となり、昼間毎時3本、夕方・夜間は毎時4本になります。
南大阪線 古市~橿原神宮間の急行が区間急行に変更され、普通列車は減便に 本数が半減する駅も
データイムの急行列車が区間急行に変更となります。このため、高田市から先各駅停車で運転されることになります。
これに伴い、古市10時~15時、橿原神宮前発10時~14時台の古市・橿原神宮前間で運転する普通列車が毎時2本運転を取りやめ、駒ヶ谷・磐城間の各駅では毎時4本~2本に変更となります。
御所線でデータイムの運転本数が50%減に
尺土・御所発10時発~14時台の普通列車毎時2本運転を取りやめ、毎時2本の運転となり、半分に減便となります。
田原本線でも減便
西田原本・新王寺間で、毎時2本運転の時間帯を西田原本発9時台から15時台と新王寺発10時台から16時台に拡大します。また西田原本発16時台から21時台と新王寺発17時台から22時台は、おおむね毎時4本から3本の運転とします。
名古屋線 塩浜・津新町間の普通列車減便へ
四日市発10時台から15時台と津新町発9時台から14時台において、四日市・津新町間の普通列車毎時1本を四日市・塩浜間の運転に変更し、塩浜・津新町間の運転を取りやめます。これに伴い、塩浜・津新町間の普通列車は、毎時3本から2本の運転となります。
志摩線 普通列車が50%減便へ
鳥羽発8時台から13時台、賢島発9時台から14時台の普通列車を毎時1本に変更し、50%の減便が行われます。