2020年3月14日に行われる近鉄のダイヤ改正で近鉄名古屋発で平日1本運転されていた名阪直通急行は廃止となります。その他、近鉄のダイヤ変更で影響があるものを近鉄大阪線を中心にまとめてみました。

ちなみに名阪直通急行とは、近鉄名古屋発6時31分発の「伊勢中川行き急行」が、伊勢中川から同一車両で「大阪上本町行き急行」として運転されるダイヤで、行き先は分けられているが、乗り換えなしで近鉄名古屋~大阪上本町まで乗車できた急行列車でした。詳しい運用については明らかになっていませんが、3月13日をもって名阪直通急行は廃止になるとみてよさそうです。

※検索からの都合でダイヤ改正と記述していますが、近鉄独自の表現として「ダイヤ変更」という文言が使われています。必ずしもダイヤが良くなっていないので変更という文言を使っているのでしょうか?今回に関してはあまりいい「ダイヤ変更」ではないかもしれません。(あくまで個人の感想です。)

2020年3月14日のダイヤ変更で名阪直通急行は廃止へ

Trumpet9328さんの動画より(許諾済み)

上記の画像にある通り、2列車に分割されているものの、近鉄名古屋~伊勢中川~大阪上本町のルートで急行列車として運転されていることが分かります。これが名阪直通急行と呼ばれる理由です。

しかし、今回「伊勢中川行き急行」が「鳥羽行き」に変更となるため、名阪直通急行は廃止になります。ダイヤ変更後も伊勢中川で乗り継ぐことはできますが、乗り換えが必要となります。伊勢中川まで時刻の変更はありません。

名古屋線の大局車の乗り入れがなくなる?

Trumpet9328さんの動画より(許諾済み)

今回動画の使用許可を頂いたTrumpet9328さんによると、大阪線系統の車両が名古屋線まで来ているため、車内の広告も大阪線に準じた広告だったとのことです。

余談ですが、近鉄は日本最長の私鉄とあって車内広告の他、近鉄社員の所属先も「名古屋統括部(名局)」と「大阪統括部(大局)」に分かれています。(近鉄に入社する人には配属先の希望するところにチェックする欄がありそうですね。)

もしかすると、ダイヤ改正後はやはり名局に大局の車両が来ることも無くなってしまうかもしれませんね。記録したい方はダイヤ変更前に・・・。

分割後の方が大阪上本町に早く着く?

筆者撮影

実はダイヤ変更後の方が大阪上本町に先に着くということが分かりました。これは河内国分駅での退避がなくなることで所要時間が4分短縮となります。

ちなみに近鉄名古屋を6時30分に発車する「アーバンライナー(名阪乙特急)」と近鉄名古屋7時0分発の「ひのとり 57列車(名阪甲特急)」が先述の急行列車に約10分差まで追い上げてきているところを見ると、やはり近鉄としては特急列車の利用をしてほしいという意図は感じられます。新型名阪特急「ひのとり」に乗ってみるのもいいかもしれませんね。

大阪方面から名古屋方面まで始発の急行が30分早まるので3月14日から注意

筆者撮影(イメージ)

3月14日のダイヤ変更で大阪上本町6時0分発「五十鈴川行き急行」は大和八木始発に変更となり、大阪上本町~大和八木間は事実上の区間廃止となります。なお、大和八木駅からの時刻には変更ありません。これは、大阪上本町6時8分発「賢島行き特急」が走っているためで、これに誘導する狙いがあるのかもしれません。(3月13日までは大和八木まで急行が先着するダイヤになっていますが、ダイヤ変更で急行は大和八木始発に。)

また、大阪上本町6時14分発「大和八木行き急行」が運転されますが、大和八木駅始発の急行への接続はありません

これに伴い、今回のダイヤ変更から新しく発車時刻が約20分早い、大阪上本町5時37分発「伊勢中川行き急行」が新設されます。始発で間に合う人は利用してみてはいかがでしょうか?この列車は伊勢中川駅で名古屋行き急行に接続するダイヤになっています。(接続時間は1分で、近鉄名古屋駅8時29分着で、3時間を切るダイヤとなっており、6時8分発の特急利用より早く着きます。)

ただ、それに間に合わない人は6時28分発の「五十鈴川行き急行」を利用した方がいいでしょう。その直後に近鉄名古屋行きのアーバンライナーに乗ると1時間早く着くため、特急列車に誘導する狙いがあると考えられます。また、アーバンライナーを利用する場合には、急行から大和八木駅での乗り換えはできないダイヤとなっています。これは途中の河内国分で急行列車の追い越しをするためです。(近鉄名古屋9時45分到着になり、到着が20分遅くなります。)

今回の近鉄のダイヤ変更では快速急行がメインで削減されている印象

快速急行のイメージ(筆者撮影)

今回のダイヤ変更では快速急行が削減されている印象が強いです。快速急行は例年縮小傾向ですが、上りの鳥羽発大阪上本町行き快速急行の廃止など伊勢方面発の快速急行が消滅します。今後上り列車は青山町から西に区間のみの快速急行の設定されることになります。(鳥羽発着に関しては特急列車も若干削減されているため、単純に朝の利用客減という理由も考えられるので単に特急誘導とは言い難いです。)

近鉄としてはやはり特急列車を利用してほしいのかもしれませんね。

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