今回は南海が難波~和歌山間で運行する特急サザンの指定席に乗ってきました。
難波~和歌山まで快適に移動できるのでおすすめです。
特急サザンの自由席と指定席の違い
特急サザンは自由席車4両(難波側)と指定席4両(和歌山側)で運行されています。特急列車ですが特急料金は不要です。指定席は座席指定券という形で発売されています。
手前が自由席車、奥が指定席車ですが手前の車両はロングシート(横並び)の席になっており、後で紹介する指定席はリクライニングのするクロスシートになっており差別化がされています。
特急サザンに実際に乗車してみた
今回紹介する特急サザンの指定席は比較的古い「南海10000系」という形式の車両で、平日運行される特急サザンの大半の列車と土休日運転の一部の列車に使用されています。今回乗車した車両は1985年にデビューしたもので34年間走っています。(2019年現在)
車内はレトロで今では珍しい内側に開く2枚扉
車内に入るとドアが内側に開くタイプの扉でした。かつては寝台特急などに使われていましたが、大阪近郊で見ることはあまりなくなり、珍しい方の部類に入ると思います。(近鉄とかはまだ残っていますが・・・)
座席の号車も幕ではなく、珍しいタイプのもので筆者はこのタイプを初めて見ました。(この方式の名前を知っている方がいたら教えてください。)
南海の指定席は座席番号が独特なので注意
もしかすると、南海の座席番号だけかもしれないのですが、筆者は初めて南海の座席指定車両に乗ったので指定された番号を見てもよく分かりませんでした。
通常JRなどの座席指定は「1A」と書いてあれば、進行方向左側の窓側と分かります。
しかし、南海では左から1,2,3,4と座席番号を付けていき、1列後ろは5,6,7,8と座席番号を付けていきます。知っている人はいいのですが、慣れていない人は注意しましょう。
座席は結構古め
今回乗車したのは1次車でした。フットレストがついてないタイプで、座席もかなり古いものでした。古い車両に乗りたい鉄道ファンからすると嬉しいのですが、一般の方だと不評かもしれませんね。
1992年製造の2次車はフットレストがついており、座席も比較的新しいものが使われています。
土休日を中心に新しい車両で運転 時刻表にはPのマーク
土休日を中心に特急サザンには新しい車両の「12000系」が使用されます。また、土休日の時刻表では「Pマーク」がついているとこの車両で運転されます。
平日にも運行されますが、時刻表にはどの列車に「12000系」が使用されるか分からないので、平日利用される際は注意しましょう。一応南海のコールセンターに電話すると教えてもらえるようです。
座席や内装はこちらの方がおすすめ
南海12000系の方が座席が新しく見た目もきれいなものになっています。
また、テーブルとフットレストのほか、座席コンセントも標準で装備されています。座席指定券の値段は同じ520円ですので同じお金を払うならこちらの方がおすすめです。
特急サザンに乗って2020年3月末閉園となる、「みさき公園」へ行ってきましたのでそちらもよかったらご覧ください。
南海の場合「サザン」は自指混雑の為、自由席に乗る場合は乗車券だけでOKで、座席指定車両に乗るには「特別急行券(特急券)」ではなく「座席指定券」となります。これは名鉄やここ最近では京阪の特急と同じケースとなります(ただし両者ともに特急券自体が存在しない。※名鉄については全席指定の「ミュースカイ」が存在するが南海と違い特急よりも上位種別としたうえで乗車の際は座席指定券[特別車両券→ミューチケット]が必須となり自指混雑の特急とは差別化している)。他の特急(ラピート、こうや等)は全列車全席指定の為、他の私鉄(近鉄、小田急、東武、西武、京成※1等)同様に「全席指定の座席指定券有料列車=特急列車」ということから「座席指定券=特急券」と発売しています(ただし各社で一部例外あり ※1:京成については「スカイライナー(派生[モーニング/イブニングライナー]を含む)」は羽田空港、横浜、三浦半島方面へ乗り入れ直通運転以降は乗り入れ先の京急と種別を合わせる為直通運転する特急列車を料金券不要の「特急(アクセス特急や、快速特急を含む)」とし、料金券が必須である「スカイライナー」については「特急」より上位種別の「スカイライナー」[列車名と同じ]としたうえで、料金券も「特急券」ではなく「スカイライナー券」として座席指定券と発売している。*ただ、かつてはスカイライナーを特急列車、座席指定券を特急券として発売していたし、現在も京成自体も少なからずも、この案内をしていることがある為「スカイライナー=特急列車」「スカイライナー券=特急券」の認識が未だに強く健在している)。