台湾新幹線を運営する台湾高速鉄路は3月15日、JR東海の最新型新幹線「N700S」12編成(1編成12両)を導入すると発表しました。日立製作所、東芝の日本連合が提案しており、価格の高さから交渉が難航していたものの、最終的にまとまった形です。
購入価格は計1240億円で、近く契約を結ぶとのこと。台湾高速鉄道は「安全性、技術、運用、価格などを総合的に判断した」としています。
台湾高速鉄道は利用客増加を見込み、2019年から新車両の購入計画を進めていました。これまでの入札では、日本側の提示額が高すぎるなどとして成立していませんでした。これは台湾向けの仕様に対応するため、日本国内の取引価格より高くついていた影響とされます。
台湾高速鉄道は2007年、日本の新幹線システムを海外で初めて採用しました。現在は東海道新幹線で使われた「700系」がベースの「700T」で運行しています。