JR北海道は2021年度の事業計画を発表しました。北海道新幹線高速化などが盛り込まれ、青函トンネルでの260km/hでの営業運転の実施を検討すると発表しました。
初の260km/h営業運転は2021年度内に実施されるか
JR北海道は青函トンネルでの260km/h走行を営業運転で検討していると発表しました。
試験走行自体は2019年9月からの試験走行で最大260km/hで走行した実績がありますが、営業運転は実施されておらず、実施されれば青函トンネル初の260km/hでの営業運転となり、2021年度内に260km/h運転の見通しが立つのかというところにも注目されます。もし、2021年度の年末あたりに運転されることが決まれば、注目されることになるでしょう。
ただし、260km/h運転にあたり、貨物列車との兼ね合いもあるため、JR貨物とも協議を引き続き進めていくということです。
また、210km/h走行についてはGW期間・夏休み期間など特定の期間・時間帯で運転を今後も継続していくということが発表されており、2021年度も実施されることが初めて明言された形です。
北海道新幹線は収益確保が課題 対策を発表
北海道新幹線は開業以来赤字が問題視されてきました。2020年度は新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり売り上げが大きく落ち込み厳しい状況となりました。
JR北海道は北海道新幹線収益確保のための対策を発表しました。
新幹線が50%引きとなるお先にトクだ値を北海道新幹線でも設定し、東北DCと連携した施策を実施、新幹線eチケットサービスでこれまで実施されてこなかった「大人の休日俱楽部割引」「往復割引」を適用可能にする施策を行うということです。
また、東北・北関東の修学旅行客獲得も引き続き行うということで、西日本・沖縄エリアより魅力的な修学旅行を提案できるかというのも焦点となってきそうです。
北海道新幹線貨物輸送も運転拡大を検討
佐川急便と提携して運転を開始した北海道新幹線における荷物輸送についても、運転拡大を検討していることが今回の発表で明らかになりました。今後、北海道新幹線の収益柱となる可能性もあります。