千葉都市モノレールは、同社1000形車両を2028年までに引退させると発表しました。CO2(二酸化炭素)を削減するSDGsの同社の計画資料より明らかとなりました。

千葉都市モノレール1000形引退はSDGsのCO2削減目標が2028年に設定されたため

同社は2021年(令和3年版)のSDGs計画「千葉都市モノレール未来への取り組み~低炭素化社会への貢献と持続する公共交通であるために~」の中で、千葉都市モノレール1000形の引退・置き換え時期が発表された形です。

また、その他千葉都市モノレールと完全に競合しているバス路線は原則廃止となり、モノレールへの乗り換えとなるように交通網が変更されます。

千葉都市モノレール1000形は1988年にデビュー、千葉都市モノレールの開業当初からある形式で抵抗制御の車両となっており、電力消費量がVVVF車両と比較すると多い車両となっています。

そのため、2012年から使用が開始された0形「Urban Flyer(アーバンフライヤー)」が登場。この編成の登場によって現在千葉都市モノレール1000形は9編成廃車となっています。

新型車両はVVVFインバーター制御装置を搭載し電力を効率よく使用でき、軽量小型化を
図っています。

また、走行用モーターをブレーキ時に発電機として作用させブレーキ力を得るとともに、回生電力を架線に戻すことで、他の電車がこの回生電力を再利用することも可能となります。

2020(R2)年度は新たに2編成を回生車両に更新し、16編成中8編成が回生
車両となり、2028(R10)年には全車両を回生車両に更新する予定です。

千葉都市モノレール未来への取り組み~低炭素化社会への貢献と持続する公共交通であるために~より

はっきりと千葉都市モノレール1000形の引退については書かれていませんが、「2028(R10)年には全車両を回生車両に更新」という遠回しの表現で廃車を表していることが分かるかと思います。

2021年6月現在まで残っている千葉都市モノレール1000形は全部で10編成。これらが2028年までに全車両が置き換えとなります。

2028年までに全車両が回生ブレーキ車両となることで、総き電量:16%低減、CO2削減量:476t-co2/年の効果が出ると発表されています。

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