8月22日、ホーム上で危険な方法で撮影をしていた撮り鉄がレール輸送列車を緊急停車させたと話題になりました。映像が一部始終を捉えており、怒りを通り越して呆れてしまいます。
何もかもが酷い撮り鉄
JR北上尾駅で撮影された映像です。ホームの角で脚立を使って撮影をしている撮り鉄が写っています。脚立を使っておりバランスを崩したら線路に転落しそうです。通過したのはレール輸送列車でチキと呼ばれ、撮り鉄の間ではネタ列車とされ、毎回多くの人が撮影に押しかけます。
百歩譲って危険な状態で撮影していたのは目をつぶるとしても、列車が通過する前に余裕を持って避けるのが常識でしょう。しかし彼らは撮影を続けたため誰が聞いても異常と感じる程の警笛を鳴らされました。にも関わらず焦る様子はなく改善もなかったので、風圧でよろけて接触しては危険と最終的には列車が緊急停車をしてしまいました。
映像をよく聞くと運転士と思われる人が「こらー!」と怒鳴っているのが聞こえます。こういった特別な列車を運転する人は専門に決まっているので毎回撮り鉄の被害に遭います。安全のためにも強い口調で注意するのは当然ですね。停車するのが遅れたのは通常の列車と比べ制動距離が長いからです。
列車を止めてしまった後の対応も悪く、駅員がわざわざ注意しに行った後も懲りることなく平然と撮影を再開しています。駅員を舐めてるとしか言いようがありません。そもそも彼らにとって警笛、徐行や停車はサービスと思っているので悪いという自覚はこれっぽっちもないのでしょう。
撮影方法も単純で、特に列車が通過する線路に面しているホームで撮影している人達は面縦しか撮れません。ほとんど先頭車両の正面の顔しか撮れないため、後ろにレールがあっても先頭が主体になってしまうのでなぜわざわざ撮りに行ったか疑問です。
また面縦は望遠を使って遠くから撮る方法が一般的なので接近する前に退けるはずですが、動画を見ると明らかに遅すぎます。おそらくこういった人達は構図に対しての考えや知識が浅いため、ネタだからとりあえず撮ろうという感覚なのでしょう。
今回に限ったことではなく過去に何回もこのような事例があります。悪い意味で常態化しているのは非常に良くないですね。
多分、カメラ機材こそ持っているが、今回みたいに三脚使用についてなど、暗黙も含めて決まり事を何も知らないと思います。しかも、このような者に限って、「鉄道ファンた❗」などと豪語し、普段は鉄道のみならず公共交通機関を使わず、1人だけになれてしまう、クルマつまり自家用車しか使わないと思います。これにより、自分だけの事しか考えられない脳ミソを持つ者ができてしまうのかも知れません。これが事実ならば、「鉄道ファン」を名乗る資格ないですし、「鉄道ファン」ならばちゃんと鉄道使って撮影に向かってほしいものです。公共交通機関使うことで、大多数の人がいるところの過ごし方を自然と学べると思いますので、このような事例が減る可能性が高くなると思います。