2020年2月1日、HC85系D1編成が高山本線で初となる本線試運転が行われました。JR東海が特急「ひだ」「南紀」の次世代の特急車両として置き換えとして導入される予定です。
HC85系は気動車?電車?どっちなの?
近年の鉄道車両のトレンドとして、非電化区間であっても発電機を使用して電力で走るので電車として運転したり、蓄電池などで充電して非電化区間を走行する車両が登場してきています。
このHC85系は発電機を搭載し、発電した電力を使いモーターを動かして運転するため、気動車ではなく「電車」として運転されます。
気動車ではなく電車として運転するメリットとして運転免許が電車と共通化できるということです。実は電車と気動車を運転できる運転免許は、電車の場合は「電気車運転免許」、気動車の場合は「内燃車運転免許」と免許の区分が異なります。
通常電車と気動車を運転する場合にはそれぞれ別の免許が必要となり、免許取得のため改めて教育を受ける必要がありますが、電車として運転することで電車を運転できる人にHC85系の運転に必要な「補充教育」を行うことで運転をすることができるようになるとのことです。
また車体の記号番号も気動車を示す「キハ」ではなく、電車を示す「クモハ」「モハ」の表記がされています。
HC85系 高山本線初の本線試運転の様子
途中駅ではこれから置き換えられるキハ85系とHC85系の新旧の離合が見られました。のちにこの光景も貴重なものとなるでしょう。
実際のHC85系が走行する様子です。キハ85に比べてエンジン音は小さいと感じられます。今回HC85系の試運転がされましたが、今回の列車番号は気動車の「○○○○D」ではなく、電車の「○○○○M」ではないでしょうか?
写真の通り高山本線の雄大な景色の中で走行していることが分かります。
今後も高山本線で行われるHC85系D1の試運転にも注目です。